第4位(48ポイント)
『ジーヴス狂騒紳士録 ~プリーズ、ジーヴス シリーズ~』 P.G.ウッドハウス(作)勝田文(画)森村たまき(訳)
『ジーヴス狂騒紳士録 ~プリーズ、ジーヴス シリーズ~』
P.G.ウッドハウス(作)勝田文(画)森村たまき(訳) 白泉社
20世紀初頭のイギリス。伯爵を伯父に持つ上流階級の御曹司バーティーは、自分のもとに持ちこまれた“事件”を、頭脳明晰で知識豊富な執事のジーヴスとともに……というより、ほとんど彼に依存して、解決していく!
のんきでお人よしのバーティーと、主人である彼を小馬鹿にしつつも信頼し、無理難題に挑む、良質な「バディもの」として高い評価を受けた「プリーズ、ジーヴス」シリーズの完結編です。
オススメボイス!
■本シリーズは今作をもっていったん完結とのこと。はなはだ残念でなりません。ひたすら呑気でそれでいてシニカル、ド派手なバトルも心焦がす恋物語もないけれど、こんな味わい深いマンガが、もっと広く読まれるといいなあと願います(小田真琴/女子マンガ研究家)
■とてもきれいに終わって満足だけれど、またバーティーとジーヴスたちに会える日がくるといいなぁ~(トロピカルあいこ/ライター)
第5位(44ポイント)
『ふれなばおちん』 小田ゆうあ
『ふれなばおちん』
小田ゆうあ 集英社クリエイティブ
社宅住まいの上条家。2人の子の母親・夏は母親業にあくせく、夫婦生活もごぶさたですっかり“オンナを捨てた”状態。夏の夫・義行はある日、派遣社員の劇団員・佐伯に「妻を軽く誘惑してくれないか」と持ちかける……。
40代の大人同士がつむぐ恋愛をリアルに描いた本作、第11巻で完結。ちょっとした驚きをもたらしながらも、初期からつきあっていた皆さんにも好評な幕引きだった様子。
オススメボイス!
■『ふれなばおちん』は、これにて完結。ある意味、このうえないハッピ―エンドとも、このうえない絶望とも取れるラストに大人の味わい(渡辺水央/ライター)
第6位(30ポイント)
『死にたがりと雲雀』 山中ヒコ
『死にたがりと雲雀』
山中ヒコ 講談社
待てど戻らぬ父を待ち続ける少女・雲雀と、いわくありげな浪人・朽木。奇妙な共同生活を経て、朽木に心を開くようになった雲雀。だが、火事で母を亡くした少年・松乃介の言葉で、父の犯した罪の重さを思い出し――。
異色の時代劇マンガ、2巻に入って急展開! アンケートでも、続きを期待する声が高まりました。
オススメボイス!
■父親の罪の重さを受けとめる少女のけなげさが心に響く。子どもたちが寺子屋で学ぶシーンがお気に入り(稲垣高広/ブログ「藤子不二雄ファンはここにいる」管理人)
■2巻に入ってドラマが大きく動き始めました。雲雀が女衒に連れていかれる長いシーケンスの、ただならぬ緊張感たるや! お約束の「じつは強いんです」シーンにも痺れます。3巻ではさらに盛り上がりそうな予感(小田真琴/女子マンガ研究家)
第6位(30ポイント)
『保護者失格。一線を越えた夜』 つきのおまめ
『保護者失格。一線を越えた夜』
つきのおまめ 大都社
8歳の時に両親に先立たれた瀬名ちづるは、叔父の幸久に引き取られ、以来たった2人きりの家族として暮らしてきた。しかし、ひそかに叔父を恋い慕うちづるは二十歳になった夜、彼に想いのたけをぶつけ……。
連載時から、家族として生きてきた叔父と姪の“禁断の恋”に注目が集まった作品。ティーンズラブ作品としては、異例のランクインです。
オススメボイス!
■電子書籍版を携帯電話で読んでいたので、このサイズでの刊行はうれしい! 描き下ろし番外編など、単行本ならではのオマケも多くてお得感あります(トロピカルあいこ/ライター)