本日、TVアニメ放映開始!
いよいよ本日、4月7日24時30分よりTOKYO MXでTVアニメ『響け!ユーフォニアム』の放送がスタート! 放映開始までの数時間を、ドキドキしながら待つのもいいですが、どうせならば、ちょっとだけ『響け!ユーフォニアム』の世界に触れておいたほうが、物語をグッと楽しめるはず!
原作小説のコミカライズ『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』は現在、物語の冒頭部分を無料公開中! コミカライズを読んでおけば、今日放送の第1話の予習はばっちりだ! アニメと原作の差を楽しむ、ちょっと上級者な楽しみ方もできるぞ!
そしてそんなコミカライズ版『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』、4月3日に待望の第1巻が発売されました! 試し読みを読んでつづきが気になった人は、下のレビューもあわせて読んで、ぜひ単行本を手にとってくださいね!
ではレビュースタートです!
コミカライズ版第1巻、ロングレビュー!
『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』第1巻
武田綾乃(作) はみ(画) アサダニッキ(キャラクター原案) 宝島社 690+税
(2015年4月3日発売)
吹奏楽部といえば、すぐ頭に浮かぶのは、トランペット、アルトサックス、クラリネット、フルート……目立つメロディーラインの楽器たち。
……んじゃ「ユーフォニアム」ってなによ?
この作品でスポットがあたっているのは、「低音楽器」。
主人公の黄前久美子が担当するのがユーフォニアム。まろやかな音色が特徴の中低音の金管楽器だ。サイズは大きめで、学生が抱きかかえるとちょうどいいくらい。
クラスメイトの加藤葉月はチューバ。腹にずっしりくる低音の金管楽器。抱きかかえきれないサイズの大きさ。
川島緑輝が演奏するのはコントラバス。立って演奏するほど大きい、音の低い弦楽器。
低い! みんな低い! ほかに出てくるキャラクターも、バリトンサックスにトロンボーンという低さ。
久美子は中学校時代から、吹奏楽部でユーフォニアムを吹いていた。
彼女が入学式の日、入学した高校の吹奏楽部演奏を聴く。
まあこれがもう……どうにもならないくらいヒドイ。
「吹奏楽部に入るのはやめておこう」そう心に誓った……はずだった。
ところがクラスメイトの加藤葉月、川島緑輝に流されて、吹奏楽部へ。
さて、どうにもこの部活おかしい。飛び抜けて2年生が少ない。練習の様子はあまりに雑。特に3年生はサボって、音を鳴らさないパートすらいるていたらく。
中学でしっかり吹奏楽部をやってきた久美子は、そのまとまらない音を、とてもじゃないが聞いていられない。
この宙ぶらりんでやる気のない部活に対し、顧問の滝昇は、非常に厳しい言葉を投げかける。その指導に泣き出す子までいる。
黄前久美子は経験者なので、その厳しさの理由はちゃんとわかる。
「あの演奏じゃあなあ」と考える彼女。だからといって全国に行くための「全力」を出すアクセルは、いまだ踏めていない。