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4月20日は二十四節気のひとつ「穀雨」『百姓貴族』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/04/20


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

4月20日は二十四節気のひとつ「穀雨」。本日読むべきマンガは……。


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『百姓貴族』第1巻
荒川弘 新書館 ¥680円+税


例年4月20日頃は、二十四節気のひとつ、「穀雨(こくう)」とされている。田畑を潤し、穀物や畑の作物の成長をうながす春の恵みの雨が降り出す時期のことだ。長く続くと「菜種梅雨」と呼ぶこともある。なんとも風流ではないか。

土づくりから、種まき、苗植えなど、農家のお仕事が本格化する幕開けとなる。ちょうどゴールデンウィークの終わり頃までに、というのがひとつの区切りになるそうだ。

ぽかぽか陽気のなか、畑を耕して苗を植えたり、田んぼに稲苗を植えたりしている風景はなんとものどかなものだが、作業をしている農家のみなさんは、けっしてのんびりしているわけではない。それどころか、荒川弘の『百姓貴族』を読めば、そのハードさにおそれおののく!

農作業のたいへんさ(肉体労働だらけで、睡眠時間が異様に少ない!)はもちろん、市場に出回る野菜は収穫されたもののなかから、ほんのわずかだということ、酪農においては、家畜のたくさんの犠牲で成り立つこと。農家しか味わえないおいしそうな話や、家畜の糞尿話(肥料なので、大切な財産だ!)で爆笑の渦に巻きこまれつつ、しみじみと食べもののありがたさを実感する。

いやがおうでもたくましく育つ農家の子どもたちの労働力も、尊い。ただ、このハードさは雄大すぎる北海道であるがゆえ、また著者のご実家・荒川農園の名物である不死身すぎる親父殿がいるから、という気もしてくるが……。
この無茶な人がいたからこそ、『鋼の錬金術師』『銀の匙 Silver Spoon』『アルスラーン戦記』など、生産量もクオリティも超高い女性漫画家・荒川弘が育ったのか、と感慨深い。なんせ、著者ご自身も農業とマンガの両立のために「寝なきゃいいじゃん!」との名言を残しているのだから相当なものだ。(※『百姓貴族』は農業マンガのみならず、荒川弘版「まんが道」でもある)。

偉大なる自然の恵みと、農家の丹精込めたお仕事、ついでに漫画家を育んだご一家にも、あらためて感謝!



<文・和智永妙>
「このマンガがすごい!」本誌やほかWeb記事などを手がけるライター、たまに編集ですが、しばらくは地方創生にかかわる家族に従い、伊豆修善寺での男児育てに時間を割いております。

単行本情報

  • 『百姓貴族』第1巻 Amazonで購入
  • 『銀の匙 Silver Spoon』第1巻 Amazonで購入
  • 『鋼の錬金術師 完全版』第1巻 Amazonで購入
  • 『アルスラーン戦記』第1巻 Amazonで購入

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