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『ヒメの惰飯』 第3巻 二階堂 幸 【日刊マンガガイド】

2017/06/12


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『ヒメの惰飯』

  
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『ヒメの惰飯』 第3巻
二階堂 幸 KADOKAWA ¥580+税
(2017年5月2日発売)


元オタサーの姫、現在はデザイン系会社の意識低い系OL・姫川基子が、手抜き・炭水化物多めのジャンクなごはんをおいしそうに食べる食卓をメインに描いた作品だ。

コンビニの辛いスープに卵とご飯投入、明太スパ完食ののちソースの残りにご飯をイン、とまあ、今回も手軽でカロリー高め!
かつ「ああ、それって絶対おいしいやつだ」と思わせる誘惑メニューの数々だ。

仕事上では意識高い系の後輩の言動にぐったりしたり、クールでデキる後輩の吉永(じつは隠れレイヤーでひそかなジャンク好き)につんけんされたりと、楽しくないことだってある。
彼女たちの女子力や意識の高さは、コンプレックスの裏がえしのケースも少なくないので、なかなか一筋縄ではいかない。

基子の無防備さや巨乳(ただし腹も)に魅せられた男性陣にも、完璧超人な女性上司の家で開催する“鍋パ”の気遣いのハードさ、普段の飲み物すら競争材料になってしまう女子の世界に、恐れおののいていただきたい。
彼女たちも、戦っているのだ。

ただし、当の基子は敗北感を味わいながらも、飯がおいしければ毎日わりと幸せだ。
“オタサーの姫”育ちで、女子による承認の重みと無縁でいられたおかげ……かどうかは、定かではないが。
それはともかく、裏表のない等身大の基子に魅力を感じる人もいたりする訳で。

この第3巻で完結するが、最終話では基子の“一番落ちつく”ツインテールが消滅し、ズボラさが微妙に改善している。それって、もしや……?
それでもあいかわらず惰飯に目を輝かせてほおばる姿に、ほっとする。

基子の幸せな顔は、ずっとみんなのいやしです!



<文・和智永妙>
「このマンガがすごい!」本誌やほかWeb記事などを手がけるライター、たまに編集ですが、しばらくは地方創生にかかわる家族に従い、伊豆修善寺での男児育てに時間を割いております。

単行本情報

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