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9月12日は「マラソンの日」 『彩風のランナー』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/09/12


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

9月12日はマラソンの日。本日読むべきマンガは……。


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『彩風のランナー』 第1巻
藤田和子(画) 秋田佐知子(作) 小学館 ¥505+税


9月12日はマラソンの日。
マラトンの戦いの有名なエピソードにちなんでつけられた記念日だ。
紀元前450年の今日、伝令の兵士が勝利を伝えんと約40キロの距離を走り続け、無事報告し終えたあとに息絶えたと伝えられている(日付・内容などに諸説あり)。

長距離走には、過酷な距離だからこそのドラマがある。
競争相手との駆け引きも見ものだが、しかしそれ以前に、その距離をとにかく走り抜くという行為自体が特別だし、大切なのだ。
だからきっと、どんな長い距離であっても、ランナーは自分で選んだその道を、走れるかぎり、ただ走り続ける。
そして今日ご紹介するのは、そういう「走る」ことそのものの魅力に目覚めたヒロインの物語だ。

甲斐彩子は、宮崎県延岡市に暮らすOL。
ここには陸上競技で名の通った実業団があり、陸上があたり前に根づいている土地だ。
彩子の妹・千草もまたランナーであり、日の出化成陸上部、中距離の期待の新星と噂されていた。
しかし千草は突然、駅伝に転向したいといいだす。
それは、亡くなっていたはずの父親を捜すため。父は元駅伝のランナーであり、じつはまだ生きているのだという。
コーチたちにもなんとか了承を得て、いざ駅伝ランナーとしての一歩を踏みだした途端、彼女は突然の事故に遭い――。

少しネタバレになってしまうが続けると、このあと、姉の彩子が妹にかわり走り始める。
昔から俊足だったが、母の嫌うランナーには絶対ならないと誓っていた彩子。
長女らしいその気持ちが覆るまでの心の動き、葛藤の描写は細やかで見事だ。
また陸上のシーン以外の日常ドラマも巧みに描かれており、大小様々な伏線を丁寧に張り巡らせ、読者を飽きさせることのない展開となっている。

走るって、気持ちいい。
最後は、そんなシンプルな感覚が伝わってくる。
爽やかな作品だ。



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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