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10月10日は目の愛護デー 『バジリスク ~甲賀忍法帖~』を読もう! 【きょうのマンガ】

2014/10/10


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『バジリスク~甲賀忍法帖~』第1巻
山田風太郎(作) せがわまさき(画) 講談社 \619+税


10月10日は「目の愛護デー」。中央盲人福祉協会が1931年に制定した「視力保存デー」が、1947年に現在の名前に変更された。
その由来は、ふたつ並ぶ「10」を、横に倒すと「眉と目」に見えるからである。

さて、マンガでも「目」は重要な役割を果たすことが多い。
目が特徴的なキャラクターは数多く、なかには『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじのように、「ほぼ目だけ」のキャラもいる。
また、ショックを受けたときの目の表現(大きく見開いて白目になる)がパロディとして成立するほどインパクトのある『ガラスの仮面』のように、やはり目の描写が際立つ作品は印象に残るものである。

そんな「目」が、直接的にストーリーの鍵となっていることで忘れがたいのが『バジリスク ~甲賀忍法帖~』だ。
忍者マンガとしては、もちろん元祖というわけではないが、原作となっている山田風太郎の小説『甲賀忍法帖』は、いわゆる“異能バトル”のはしりとも言える作品。異形の忍者たちが、得体のしれない忍術で戦う描写が、のちのマンガに与えた影響は計り知れないだろう。

本作の主人公とヒロインは、徳川家の権力争いの代理戦争のような形で激突することになる「甲賀卍谷衆」の甲賀弦之介と、「伊賀鍔隠れ衆」の朧(おぼろ)。祝言をあげる直前だった2人は、いわば忍者社会の“ロミオとジュリエット”となる。
弦之介の忍術は、自分へ害意をそっくりはね返して相手を自害させてしまう「瞳術」。一方、朧は見つめた相手のいかなる忍術も解いてしまう「破幻の瞳」を生まれついて持っている。そんな2人が、最後はぶつかり合ってしまうのか──? というのが、おおまかなストーリー。
様々なおぞましい忍術が飛び交うなかで、ある意味「目力」が雌雄を決するというのは興味深い。

「目」を狙った戦いが繰り広げられる『バジリスク ~甲賀忍法帖~』。「目の愛護デー」にちなんで、あらためて「目の大切さ」を意識して読んでみるのも悪くないかも!?



<文・大黒秀一>
主に「東映ヒーローMAX」などで特撮・エンタメ周辺記事を執筆中。過剰で過激な作風を好み、「大人の鑑賞に耐えうる」という言葉と観点を何よりも憎む。

単行本情報

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