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『リィンカーネーションの花弁』第1巻 小西幹久 【日刊マンガガイド】

2014/12/07


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『リィンカーネーションの花弁』第1巻
小西幹久 マッグガーデン \571+税
(2014年11月10日発売)


『ドリフターズ』のように、歴史上の偉人たちが時空を超えてバトルするのは楽しい。「ぼくの考えた最強の人間決定戦」だ。
この作品では、輪廻転生をギミックに利用。あらゆる時代の超越者たちを集めている。
人智を超えた才能は、過去に多くあった。たとえば宮本武蔵。言わずと知れた名だたる剣豪で、最近では板垣恵介『刃牙道』にも登場している。

ヒロインの灰都=ルオ=ブフェットは、ほとんど学校に来ない変わり者。ある満月の晩、猟奇殺人犯を目の前にし、“輪廻の枝”で首をかき切った。
「輪廻返り」――前世を遡り、才能を引き出しすこと。彼女は武蔵の能力を手にして、殺人鬼と戦う。

興味深いのは、この作品で言われる「才能」というのが、必ずしも善とは限らないことだ。人に害をなすのも、また才能だ。
灰都が最初に戦う相手は、アメリカを震撼させた実在の凶悪殺人犯である、アルバート・フィッシュの輪廻返り。まったく人の役に立たない迷惑な人間でも、人の域を越えた能力には間違いない。
加えて才能は、選ぶことができない。輪廻返りすることがプラスになるとは限らないのだ。

主人公の東耶(とうや)は、才能が欲しいと激しく渇望する少年。どうがんばっても、トップにはなれない。人間、上には上がいる。
壁を突破して、前世から才能を得られるとしたら。灰都の戦いを見て、彼は輪廻の枝を手に、首を切る決意を固める……というところで次巻に続く。
いったい、彼の前世はなんなんだー!! 善の才能か悪の才能か、はたまた予想外のものがくるのか。

なんにせよ、才能を渇望して首をかき切った時点で、彼はもう狂っている。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

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