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4月23日は世界本の日 『配達あかずきん』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/04/23


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『成風堂書店事件メモ1 配達あかずきん』第1巻
大崎梢(作) 久世番子(画) 新書館 \530+税


4月23日はユネスコにより「世界本の日」に指定され、現在では国連の国際デー「世界図書・著作権デー」でもある。
さらに4月23日はサン・ジョルディの日。
もともとはスペインのカタルーニャ地方の祝祭日で、男性は女性に花を、女性は男性に本を送る日、なのだとか。サン・ジョルディの日に本を贈ろう、というキャンペーン、聞いたことありませんか?

そして、本を贈るならやっぱり本屋さん。
ということで、今回は書店を舞台にしたマンガ『配達あかずきん』をご紹介したい。

このタイトル、ミステリファンならご存じの人も多いだろう。「初の本格書店ミステリシリーズ第1弾」と銘打たれた、大崎梢の人気シリーズ1作目だ。
しかもこれをコミカライズしているのは、『暴れん坊本屋さん』で人気を博している久世番子。
書店に関する圧倒的な知識とリアリティで、このミステリをみごとに料理している。

舞台となるのは駅ビル6階の成風堂書店。主役はそこの敏腕書店員、木下杏子。
しっかり者の杏子は、日々お客さんからの相談事を持ちかけられる。それだけ、信頼を得ているのだ。 しかしある日、杏子にはまったく見当のつかない謎のメモを渡されてしまった。不思議な文字の羅列、どうやら本を表しているらしいが……。
そこへ、学生バイトの多絵が登場。とびきりの勘のよさと、これまたとびきりの手先の不器用さで定評のある彼女が、いきさつを知った挙げ句に「その文字も書店員に対する暗号だったりして」と言い出して……。

暗号ミステリ「パンダは囁く」を皮切りに、原作とまったく同じ全5作が、非常にていねいに、わかりやすくコミカライズされているこの作品。
特にキャラクターについては、小説ではじわじわ理解が深まるのに対して、漫画ではビジュアルの力もあってすっきりと頭に入ってくる。
探偵役の女子大生・多絵のはしっこさ+ちゃっかりした感じとか、杏子の有能さとやさしさ、それでいてイマドキの若い女性っぽい部分とか。
脇キャラも非常にうまく描き分けてあって、最後まで楽しく読み進められること間違いなし。

個人的には「標野(しめの)にて 君が袖振る」がとても好き。ちょっと泣ける、女子向きのせつないストーリーだ。
この作品、大和和紀の『あさきゆめみし』が出てくるのだが、そのコミックスや文庫版の表紙をみごとに真似ているのも見ものだ。

いわゆる「日常の謎」を扱った、どれもこれも後味のよいミステリ集。
本好きの方は、杏子さん、多絵ちゃんと一緒に謎にとりくんでみてはいかが?



<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」

単行本情報

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