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4月25日はDNAの日 『D・N・A2 ~何処かで失くしたあいつのアイツ~』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/04/25


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『集英社文庫 D・N・A2 ~何処かで失くしたあいつのアイツ~』FILE 1
桂正和 集英社 \690+税


身体に変化が生じて、冴えない少年がモテ男子に大変身する物語といえば、桂正和のSFラブコメ『D・N・A2 ~何処かで失くしたあいつのアイツ~』。
同作で主人公・桃生純太に生じる変化というのは、作品のタイトルにもある「DNA」の変化だ。

DNA(デオリキシリボ核酸)は、遺伝情報を担う高分子生体物質で、いわば生命の設計図。本日4月25日は、そんなDNA発見を記念した“DNAの日”だ。
この記念日は、1953年4月25日発行の『ネイチャー』にDNAの二重らせん構造を示した論文が掲載されたことによる。著者は、英国・ケンブリッジ大学で共同研究を進めていた分子生物学者のジェームズ・ワトソンとフランシス・クリック、ロンドン大学でX線回折によるDNAの構造研究をしていたモーリス・ウィルキンス、ロザリンド・フランクリン。
このうち、1958年に病死したロザリンドをのぞく3人は、同研究の功績から1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞している。

遺伝という現象を科学的に実証づけた同論文は世界を照らすことになったが、『D・N・A2~』における純太のDNAは世界を危機に陥らせることに! 女性を虜にする純太のDNAが、人口増加にあえぐ未来にねずみ算式で子孫を増やしてしまうからで、未来の世界から彼のDNAを書き換えるべく、DNAオペレーターの葵かりんが派遣される。
しかし、かりんが出会った純太は女性アレルギーの非モテ男子で、彼女が撃ちこんだDNA変化薬は彼をモテ男子に変えてしまった……。

連載期間1年未満の短期の作品ながら(1993~1994年「週刊少年ジャンプ」)、TVアニメ化もされていて、ファンも多い同作。『ドラえもん』や『ターミネーター』の影響もにおわせながら、図式としては今のライトノベルの先駆けだともいえる。またモテ男子のDNAのすごさを言い表すのに、“メガ”という表現も使われていて、こちらも時代を先どっている? 

今読んでもおもしろいし、今読んでこそおもしろい作品。
DNAの二重らせん構造の解明よろしく『D・N・A2~』が、マンガ史とファンに残した功績も大きいのだ。



<文・渡辺水央>
マンガ・映画・アニメライター。編集を務める映画誌『ぴあMovie Special 2015 Spring』が3月14に発売に。映画『暗殺教室』パンフも手掛けています。

単行本情報

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