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3月14日はパイの日 『π(パイ)』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/03/14


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

3月14日はパイの日。本日読むべきマンガは……。


PAI_s01

『π(パイ)』第1巻
古屋兎丸 小学館 ¥514+税


3月14日はご存じホワイトデー。
14年前、キャンディ業界やマシュマロ業界に激しく対抗心を燃やすある業界が、ある行動に出た。
本日は円周率の近似値3.14=3月14日から「円周率の日」であり「数学の日」でもある。この円周率を表すギリシャ文字が「π」=「パイ」だ。

この「パイ」という字面に目をつけたのが、日本パイ協会。
「ホワイトデーにパイを贈りましょう」というメッセージをこめて2002年に「パイの日」を制定したのだ。
もちろん、お菓子のパイと円周率にはなんの関係もない。強引な記念日も、ここまでくるとすがすがしささえ感じるから不思議だ。
ちなみに現代ギリシャ語の発音は「ピ」ですけどね……。

てなわけで本日は「π」という文字をそのままタイトルに冠した作品を紹介しよう。

古屋兎丸が2003年から2005年にかけて「ビッグコミックスピリッツ」に連載していた『π(パイ)』だ。
主人公の沢木夢人は円周率を3万桁まで暗記している高校生。イケメンで天才のクールな高校生モデルと非の打ちどころがない超人気男子だが、頭のなかは「おっぱいのことでいっぱい」な真正DT。

中学生まではデブ×ビン底メガネの根暗な同人オタクだったが、「完璧な円と黄金分割を持つ究極のおっぱい=真のπをこの目で拝んで奇跡を起こしたい」という目標(妄想)のために、一念発起して大変身を遂げたのだ。
夢人は理想のおっぱいを探すため、エロ同人仲間の千聖先輩と「πクラブ」を立ちあげる。

ぶっとんだ設定のナンセンスなエロコメといったらそれまでだが、Hカップヒロインの田村じゅんを始めとして、古屋兎丸が描く芸術的な美少女が次々と登場。
それにともない、様々なおっぱいが、これでもかと描かれ眼福しきりだ。

ヒーローものになったり、ヤンキーものになったりと、バカバカしくも多彩な展開も楽しく、ギャグとしても一級品。
それでいて、どこか上品さを感じる点こそが兎丸作品の真骨頂!

すでに10年以上も前に完結した作品なのに、女の子たちのルックスもファッションもまったく古びてないのがすごい。
青年誌というフィールドでエンタメに徹し、手抜きいっさいナシでエロコメを描ききる。

久しぶりに再読して「これぞプロの仕事だ!」とあらためて唸らされた。
おっぱいが大好きな(嫌いな人いないと思うけど)全男子必読ですよ!



<文・奈良崎コロスケ>
マンガと映画とギャンブルの3本立てライター。中野ブロードウェイの真横に在住し「まんだらけ」と「明屋書店」と「タコシェ」を書庫がわりにしている。著書に『ミミスマ―隣の会話に耳をすませば』(宝島社)

単行本情報

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