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続編の掲載記念! 『ポーの一族 復刻版』第1巻 萩尾望都 【日刊マンガガイド】

2016/06/07


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『ポーの一族』


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『ポーの一族 復刻版』第1巻
萩尾望都 小学館 ¥429+税
(2016年5月10日発売)


今も読み継がれ、読者に語り続けられる少女マンガの金字塔、『ポーの一族』のオリジナル単行本が復刻!
全5巻同時発売、ポストカード8枚入りのBOXセットも発売されている。

バンパネラ(吸血鬼)の一族が住むポーの村を離れ、エドガーは最愛の妹メリー・ベル、両親とともに愛する新しい町へやってきた。
新しく出会う人々と交わりを深めるが……その正体をだれにも知られてはならない。
あくまで疑われないよう、慎重につきあうことが必要なのだ。

しかし、エドガーはアランという少年に接近する。アランは町じゅうに影響力を持っている財産家の跡取りであるため、学校でもだれも彼に逆らう者はいない。
だが、それゆえに孤独を抱えており、そこにエドガーはシンパシーを感じとったのだ。

エドガーにいざなわれ、アランがバンパネラの仲間になる第1話「ポーの一族」は1880年頃の物語とされている。
第2話「ポーの村」は1865年頃、というように、様々な時代を行き来しながら“年を取らないバンパネラ”の物語が紡がれていく。

『ポーの一族』はオリジナル単行本が初刊行された1974年以降、今に至るまで様々な形のコミックスが刊行されており、時系列順に物語を並べたものもある。

このオリジナル版は、連載時の発表順の収録だ。
1話1話をとってももちろん完成度が高いのだが、時代が過去に未来にとぶなかで、しだいに浮かびあがってくる事柄を読みとく楽しさにも満ちている。
今も本作を熱く語るマニアが多数存在するのもうなずける、何度読んでも新しい発見がある作品である。

ちなみに「月刊フラワーズ」7月号(5月28日発売)には、40年ぶりの続編が掲載され、売り切れも続出とのうれしいニュースが。古くからのファンはおさらい読みを、未読の方もこの機会にぜひ手に取ってほしい。



<文・粟生こずえ>
雑食系編集者&ライター。高円寺「円盤」にて読書推進トークイベント「四度の飯と本が好き」不定期開催中。
ブログ「ド少女文庫」

単行本情報

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