このマンガがすごい!WEB

一覧へ戻る

『僕のヒーローアカデミア』 第11巻 堀越耕平 【日刊マンガガイド】

2016/11/21


日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!

今回紹介するのは、『僕のヒーローアカデミア』


bokunoheroacademia_s11

『僕のヒーローアカデミア』 第11巻
堀越耕平 集英社 ¥400+税
(2016年11月4日発売)


オールマイトが、ついに力を失った……。

第11巻発売と同時に、これは仮想ニュースとして動画配信されるほどになった。
ヒロアカファンの芸能人たちも、引退を悲しむコメントを出している。

彼の個性は「ワン・フォー・オール」。次の人に託すための聖火リレーのようなもので、引き継ぐにつれて蓄積されていく。
オールマイトは主人公の緑谷出久(みどりや・いずく)少年に力を渡した。
あとはろうそくが燃え尽きるように、力は出ていく一方。
彼は消えていこうとする力のすべてをもって、プロヒーローたちがかなわなかったヴィラン、オール・フォー・ワンを倒すべく戦う。

『ヒロアカ』が始まってから、世界の平和の象徴にして正義の象徴、ヒーロー・オールマイトはいつか力を失う、というのはわかっていたはずだ。
第11巻まできたのが、早いと感じる人もいれば、ようやくと考える人もいるだろう。

だれもが納得できるような、彼のすべてを投げうつに値するシーンが描かれているのが、すごいのだ。
勝利も大事だが、オールマイトは最後の最後まで、皆の希望「ヒーロー」であろうとし続けた。

この作品の「ヒーロー」は、個々に様々な意味を持つ。
出久はオールマイトの、絶対的な安心を背負う強い力と心に、ずっと惹かれていた。
彼はオールマイトの力を受け継いで今まで闘ってきたが、いかんせん器である身体がもたなさすぎて、何度も全身を文字どおり粉々にし、死にかねない状況になっている。
それでも彼は「人を助ける」ためなら、なんでもする少年だ。
だからこそオールマイトは彼に力を授けた。
読んでいる時に「出久が逃げるわけがない、苦しいかもしれないけど絶対助けに行く」という安心感が、作品に満ちわたっている。

オールマイトのヒーロー活動引退は、本当に読んでいてつらいシーン。もっと出番を見たかった!
ただ、“正義の象徴”である彼が退くからこそ、次の“勇気の象徴”である出久が、それを越えてくれるという確信もわいてくる。



<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
「たまごまごごはん」

単行本情報

  • 『僕のヒーローアカデミア』 … Amazonで購入
  • 『僕のヒーローアカデミア』 … Amazonで購入
  • 『僕のヒーローアカデミア す… Amazonで購入

関連するオススメ記事!

アクセスランキング

1月の「このマンガがすごい!」WEBランキング

  • shinjin_09_minibanner
  • konomanweb_top_0419
  • MangaFree_banner
  • 逆転裁判4[300×65]
  • konyahatsukiga300_65-2