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【日刊マンガガイド】『LOVE理論』第5巻 水野敬也(案) 佐藤まさき(画)

2014/08/13


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『LOVE理論』第5巻
佐藤まさき(著)水野敬也(案) 双葉社 ¥600+税
(2014年7月28日発売)


彼女いない歴=年齢の大学生・屋良畑寛二が、「恋愛体育教師」を名乗る謎の悪霊・水野愛也に超実践的なラブ理論を叩きこまれ、非モテを脱出するための試練を乗り越えていく壮大なストーリーが、感動のエンディングを迎えた。

「大変じゃない?理論」「うわっつらKINDNESS理論」「執着の分散理論」……、たしかに文字列だけ眺めればうさんくさいことこのうえないが、愛也先生が説くのはコミュニケーションを円滑にするための簡易な手段。
かわいい女の子を前にしたときに、縮こまって冷や汗をかき、挨拶すらできないのは単純に「余裕がないから」。ではなぜ、余裕がないのか? その余裕を作るためにはどうしたらいいのか?
そういったことをスパルタで教えてくれるのだ。

ひとりの女の子に執着し、フラれるのが怖くて何も行動できない――。この手の輩も本当に多い。愛也先生はそんなDTどもを「アホか!」と一喝する。
たとえばバイト仲間の女の子にホレたとしよう。そんなものは「外見が好みの女子に」→「ちょっと優しくされて」→「もしかしたらヤレるんじゃないのか?」と舞い上がった程度のこと。「貴様らの“好き”なんて、その程度のものなのだ!」とね。

ぶっちゃけて言えば、「色んな女の子と楽しくコミュニケーションをとりつつ、本当に好きな人を見つければいいんじゃね?」ということ。
家で膝を抱えていたって彼女ができるわけじゃナシ。数々のラブ理論のうち「使えそうだな」と思ったモノを、気軽に実践してみればいい。バカバカしいと思いつつも、ハッとさせられる理論が非常に多いのだ。

さて、「場数を踏め!」とかなんとか言っておいて本末転倒のようだが、屋良畑は1巻でひと目惚れをした咲さんに本気でアタックする。ファミレスのウェイトレスにも目を合わせられなかった当初から比べると、大きく成長したものだ。
一方、衝撃的な愛也の過去も明かされ、物語は予想外のベクトルに転がり始める。屋良畑に「今までの【ラブ理論】をすべて忘れろ」と言い放つ愛也の真意とは?

驚いたのは、作者・佐藤まさきによるあとがき。
「高校生活で女子と会話した回数は約3回」という佐藤が、なんと『LOVE理論』を連載中に結婚したという。
屋良畑と完全にシンクロして原稿を描き続け、愛也=本作原案担当の水野敬也の教えを忠実に守り、ラブ理論を実践したおかげでゴールイン。こんな奇跡があっていいのだろうか。

モテないとお嘆きの諸兄、出会い系サイトや結婚相談所に何十万も払うよりも、『LOVE理論』全5巻をマトメ読みしたほうが、何百倍もコスパがいいですよ!
(こういうことを言えば言うほどうさん臭くなる理論)



<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
ドキュメント毎日くん

単行本情報

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