洸と冬馬のアプローチ合戦から目が離せない!
——最新11巻では、洸と冬馬がお互いに宣戦布告しあって、双葉をめぐるバトルに突入ですね。読者の方からはどんな感想が寄せられていますか?
咲坂 洸の反撃がいよいよ始まって……6巻以降、静かに見守っていてくださった洸派の方々が一気にわいわいしはじめました。冬馬派はぴりぴりしているみたいです。「冬馬とつきあっていたほうがヘルシーです」と訴えてきた方もいらっしゃいました(笑)。
——「ヘルシー」とは、言いえて妙ですね(笑)。先生ご自身は、洸と冬馬とズバリどちらがタイプですか?
咲坂 タイプなのは洸かな? こういう人が自分だけになついてくれたらいいなぁ。冬馬については最初、「もっと汚れればいいのに」なんて思っていましたが……最近はけっこうスマートなだけではない部分も表に出てきていい感じです!
——洸はクールなようで、ちょっとしたところに自然なかわいげややんちゃさが見えたりするところがたまらなく魅力です! イメージしたモデルはいますか?
咲坂 具体的なモデルはいないですね。ビジュアルは、ヘアカタログを見ながら考えたりしました。性格としては子どもの部分を残しつつ、でも本人はそのことに気づいていないキャラ。今は、彼自身それを認めた段階に来ましたが。
——それを認めるに至ったのも、双葉の存在が大きいですよね。
咲坂 4巻(13話)で、洸の過去があきらかになるのですが、この河原での洸と双葉のシーンはとても気に入っています。双葉が主人公らしく動けているんですよ。あと、男子の弱い部分も見たい派なので……。
——洸が双葉と話すなかで過去にとらわれていたことを自覚し、封印していた感情があふれ出すように涙をこぼす場面はとても印象的でした。
咲坂 冬馬はというと、洸と対照的なビジュアルになるようにできるだけかわいい感じにしようと心がけたんです。でも、内面は、見た目とギャップが出るように意識してます。
——冬馬は紳士的でもの柔らかなキャラかなと思いきや、バンド活動している時は男っぽかったり、ズバッと大胆だったりしますよね。