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【インタビュー】押見修造『血の轍』 「これを描いたら引退してもいい」!? 読者に衝撃をあたえた、あのシーンの秘話も!?

2018/05/03


「これを描いたら引退してもいい」!? 思春期モノの総決算

――気になる今後の展開ですが。静ちゃんと静子ママがどうなるのか、とても気になります。静ちゃんはママに守ってもらっている側面と、自分が静子ママといっしょにいなければいけないと思っているようなフシもあります。

現時点では共依存状態のようにもみえる、静子と静一。2人のゆく末を見届けないわけにはいかない!

押見 このママは突き放すべきなのか、ついていてあげるべきなのか。どっちが正解なのかわからない。作品が終わった時に決着がついているといいですね。

――押見先生にとっての「未解決な部分」は、解決するのでしょうか?

押見 根本的には自分の問題だと思っています。親子関係のわだかまりを、自分はどういう風に消化したかったのか。自分でもまだよくわかっていないところがあって、それを探っているということなのかもしれません。同じような境遇の人はほかにもいるけど、別の人だったらこんな描き方は絶対しないでしょうし。まぁ、これで引退するつもりで描いてますから。

――えっ!

押見 これを描いたら引退してもいい、くらいの気持ちで。それは毎回思っているんですけどね(笑)。

――なるほど(笑)。思春期モノの総決算として。

押見 総決算にするつもりで。

――ちなみに、押見先生のお母様はこの作品を読まれました?

押見 「第1話は読んだ」とは聞きました。全部読んだ時に絶縁でもされないかな(笑)。絶縁されたら、それはそれで決着はつきますね。

――そんな決着のつき方は……(笑)。不謹慎ないい方になりますが、親御さんが亡くなられたら、親子関係に対してまた違った感情を抱くとは思いますが。

押見 ですねぇ。その時は、親を亡くすマンガを描けるな、ってのはあります。

――何が起きても最終的にはマンガのネタにすればいい、というのは押見先生にとって心のセーフティネットになっているような気がします。

押見 周りの人間からすればいい迷惑でしょうけどね。そのへんは自分がクズだと思います(笑)。

――あの……、こういうインタビューって、たいてい最後は「読者に一言」みたいな感じでしめるんですけど、「お母様に一言」でどうでしょう?

押見 ああ(笑)。読んでください、と。最後まで全部読んでください、と伝えたいです。

――続きを楽しみにしています。ありがとうございました!

取材・構成:加山竜司

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