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【ロングレビュー】ボク、“てきとう”でよかったー! “かんぺき”じゃないロボットとの暮らし。『ヤコとポコ』第1巻 水沢悦子

2014/07/09


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『ヤコとポコ』第1巻
水沢悦子 秋田書店 \734
(2014年5月8日発売)


少女マンガ家のヤコと、ネコ型ロボットのポコが織りなす日常の物語。照れ屋なヤコは、ポコを手放しでかわいがったり甘やかしたりはしない。しかし、2人のやりとりの一つひとつに、じんわりと心を潤される。

ヤコは、そもそもポコを「マンガ家新人賞の副賞」として手に入れたのだ。本作の舞台は“やや未来”で、ロボットをお手伝いとして使うのは当たり前。

持ち主はロボットを「かんぺき」「てきとう」「ダメ」のモードに設定することができる。仕事に使うなら「かんぺき」、ペット的にかわいがりたいなら「ダメ」でよし、という具合。ヤコはポコにマンガのアシスタントをさせているが……“てきとうモード”に設定されたポコはそう優秀というわけではない。

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世の中の「かんぺき」なロボットを見知っているポコは、ときどき疑問に思うのだ。「もしボクがかんぺきモードだったら?」。だったら、もっとヤコはたくさん原稿が描けるんじゃないかと。なぜ、ヤコはあえて“てきとうモード”を選んだのか?

ヤコは言う。本当に何もかも完璧なんてありえないし、完璧ゆえにできなくなることだってあるんだよ、逆に完璧じゃないから得られるものもあるんだよ、と。

“かんぺき”な店員ロボットの仕事ぶりをみて、“てきとう”なポコをヤコはあらためて愛おしく思う。さっきまではわざとしなかったけど、ポコと手をつなぐ。

“かんぺき”な店員ロボットの仕事ぶりをみて、“てきとう”なポコをヤコはあらためて愛おしく思う。さっきまではわざとしなかったけど、ポコと手をつなぐ。


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