正義のヒーローと悪の怪人たちのバトルが繰り広げられる『仮面ライダー』&『スーパー戦隊』シリーズ、ハリウッド映画最新作も大ヒット上映中の『ゴジラ』シリーズ、アニメ・ゲームが大好評の『妖怪ウォッチ』など、いつの時代も子どもの娯楽の中心には「怪人・怪獣・魑魅魍魎」……すなわち「モンスター」がいる。 今回は、怪獣映画や変身ヒーロー番組などに関して豊富な知識を持ち、「暴力系エンタメライター」を自称するガイガン山崎さんに、多種多様なモンスターが登場するオススメマンガをうかがった。 [※2013年から2014年7月に発売されたマンガ単行本のなかから選出をお願いしています、今回は特に「モンスター」が多く登場する単行本巻数を選んでいただきました]
しかし、それらに夢中になるのは子どもたちだけではない。世界中からかき集められたUMA・神々・宇宙人、その身に狂気と凶器を宿したサイボーグ怪獣、闇社会の豪傑たちの魂が封じ込められた呪具……。これら魅力的なモンスターが描かれたマンガは、いくつになっても読み手をワクワクさせてくれるものだ!
ガイガン山崎さんイチオシの3作品!
『エリア51』 第8巻 久正人
『エリア51』 第8巻
久正人 新潮社 \552+税
(2014年6月9日発売)
キョンシー、恐竜、怪獣と、デビュー作から一貫して「異形」をテーマに描き続けている、久正人の最長連載作品。
毎度、百点満点の着地を見せるストーリーテリングの巧みさもさることながら、独自の解釈を加えてデザインされたUMAや妖怪が楽しい。
シヴァ神の、エメリウム光線Aタイプ・Bタイプ同時発射にはヤラレタ!
『真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍』第2巻 永井豪(作)田畑由秋(脚)余湖裕輝(画)
『真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍』第2巻
永井豪(作)田畑由秋(脚)余湖裕輝(画) 秋田書店 \552+税
(2013年9月20日発売)
TVアニメ『真マジンガー 衝撃!Z編』のサポート連載とは名ばかり、まったくもって「俺ジナル」すぎるスーパーロボットマンガ『真マジンガーZERO』の続編。
人類が想像しうる限界を突き抜けたカッコよさを誇るグレートマジンガーと、同じく人類が(中略)を突き抜けた悪趣味っぷりを極める戦闘獣軍団との激闘が、40年ぶりに再開された!
最新刊(第4巻)では、バトルのインフレ化に伴い、完全に蚊帳の外に追いやられている戦闘獣だが、今秋発売の第5巻では七大将軍とともに戦線復帰を果たすので、楽しみでガ~ス!
『FANTASMA』第2巻 賀来ゆうじ
『FANTASMA』第2巻
賀来ゆうじ 集英社 \438+税
(2014年2月4日発売)
“お絵かきと怪獣の知識については右に出る者がいない”と自負していた少年時代、そんな僕の伸びきった鼻をポキッと折ってくれたのが、のちに「ジャンプ」作家としてデビューすることになる、賀来ゆうじ少年であった。
怪獣、怪人、魑魅魍魎のたぐいが大好きだった彼の描くマンガは、やっぱり怪獣、怪人、魑魅魍魎のたぐいでいっぱいだ。
ヒロイン不在のまま、マフィアと付喪神の新キャラクターばかり続々投入されるロックな作風が災いしてか、残念ながら連載は短命に終わってしまったが(全3巻完結)、次回作に期待! きっとまた、怪獣、怪人、魑魅魍魎のたぐいがいっぱい出てくることだろう。
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