『インドでキャバクラ始めました(笑)』第1巻
沼津マリー 講談社 \610+税
(2014年9月22日発売)
タイトルどおり、作者の沼津マリーがインドでキャバクラを始める4コママンガ。
連載はWebコミック「モアイ」。平日はほぼ毎日更新しているうえ、1日4本掲載という更新頻度の高さゆえか、単行本も1ページあたり2本掲載で、総ページ数が160ページ。4コママンガとしてはかなりのボリュームだ。
以前モーニングで連載していたひなきみわの『miifa』のようにキャバクラの世界が垣間見えたり、蛇蔵の『日本人の知らない日本語』のように日本とは違うインドの文化や生活がおもしろおかしく描かれている。
インドの店の切り盛りはオーナーから丸投げされていたり、店舗を間借りする居酒屋の店長からのクレームの嵐、ハメを外しすぎた駐在日本人客が来たり、そもそもインドで女の子が接客する店自体が禁止されていたりなど前途多難で波瀾万丈の船出。
しかし、そこは悲惨さを見せず、愉快痛快に描かれているところが、この作品の魅力だ。
<文・岡安学>
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。