話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!
今回紹介するのは『あの娘を落とす間取り』
『あの娘を落とす間取り』著者の松本救助先生から、コメントをいただきました!
『あの娘を落とす間取り』 第1巻
松本救助 宝島社 ¥880+税
(2017年10月25日発売)
一級建築士の大工・出川くん直伝の“女を落とす間取り”を、10年来の友人にして「眼鏡橋華子の見立て」や「いっぽん!!~しあわせの日本酒~」の人気漫画家・松本救助がマンガで解説。夏コミで完売となった話題作『あの娘を落とす間取り』が、新エピソード満載で“このマンガがすごい! Comics”より緊急発売だ。
タイトルを聞いて「はっ? 部屋に連れこんだ時点でイッツオートマチックでしょ?」とつぶやいたそこのアナタ、まだまだ人生経験が足りませんね。
もちろんベロチュー状態で部屋になだれこむような場合は間取りもクソもナッシング。
でもね、ようやく意中の娘を部屋に招いたのに、結局なんにもできずにひとり取り残された部屋で枕に顔を埋めながらジタバタするハメになった男子なんて腐るほどいるのです。
そして彼らはその原因にまったく気づいていない!
たとえば片想い中の同級生と自分の部屋で課題をやることになった男子大学生のエピソード。
まだ18歳の彼は「ついに童貞を捨てる日が来た」と鼻息を荒くするも、なぜか彼女は「用事を思い出した」といってとっとと帰ってしまう。次に来た時も、その次に来た時も同じように……。
そう、彼の住む木造アパートのワンルームは、その間取りに大きな落とし穴があったのです。
一方、人畜無害そうに見える26歳のフツメン会社員には、なぜかヤリチンの噂が。
彼が住む2LDKの部屋は、ゾーニング(空間をテーマや用途別に考えること)を意識した間取りになっており、女性を連れこむことさえできれば、高打率でセックスまで持ちこめるように仕組まれていたのだ。
そんな彼のゾーニングはズバリ“目線の高さ”。この目線の高さ理論の説得力は異常なので、ぜひともコミックスでお確かめくださいませ。