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『地獄先生ぬ~べ~ NEO』第1巻 真倉翔(作)岡野剛(画)【日刊マンガガイド】

2014/10/22


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『地獄先生ぬ~べ~ NEO』第1巻
真倉翔(作)岡野剛(画) 集英社 \400+税
(2014年10月3日発売)


1990年代のジャンプを牽引した人気作の続編。左手に「鬼の手」を宿した教師・鵺野鳴介、通称「ぬ~べ~」が、数多の妖怪から生徒を守るストーリー。妖怪ものではあるが、殺伐とした雰囲気はなく、コメディー中心で展開される。
続編である本作は、前作の舞台より10年後の世界。ぬ~べ~の生徒だった稲葉郷子が、教師として母校・童守小学校に赴任する。同時に、九州で教鞭をふるっていたぬ~べ~も童守小学校に戻り、再び妖怪と対峙する。

『ぬ~べ~』の魅力は、適度なギャグと適度な気味の悪さ、適度なエロ描写、適度な社会風刺と、どの方向にも極端に触れていないところだろう。
今作も、どれも適度に散りばめられている。前作でエロ担当キャラだったナイスバディ小学生の細川美樹が、本作でもエロ担になっており、さすがに今の時代では小学生にエロ担をさせるのは無理があるかと、感慨深くなったりもする。

第1巻の終盤には、今作からの新キャラクター丑光が登場。ぬ~べ~曰く、普通の人間らしいが、得体のしれない存在。前作の玉藻京介的存在になるのか気になるところだ。

くしくも今は妖怪ブーム。なんでも妖怪のせいにする話も良いですけど、なんでも鬼の手で解決してしまう話もおもしろいですよ。



<文・岡安学>
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。

単行本情報

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