『かくりよものがたり』第6巻
藤崎竜 集英社 \419+税
(2014年12月19日発売)
マンガ版『スーパーロボット大戦』というか、『女神転生』シリーズというか。
神やら歴史上の偉人やら武将やらがワラワラ出てきて、エゲつなく戦ったり死んだりするファンタジー。
大怨霊に取り囲まれて大ピンチ! のサルタヒコたちを救ったのは、最期の力を振り絞ったアメ姫。
砕け散ったアメ姫の死後、引退して実家のパプリカ農家を手伝うサルタヒコだったが、なんやかんやでかくりよ(幽界=死後の世界)を通り、光りの起点のアメ姫のもとへ向かうことに。
サルタヒコはあいかわらず、ニギをうまいこと使い倒している(今回はニギの許嫁のかくりよダイバー・ホノカが一番こき使われているが)。
深海のような、かくりよへとダイヴするシーンは圧巻。
サルタヒコとアメ姫が黄泉比良坂の神話のエピソードをなぞるとしたら、これから本格的に物語は始まるってこと!?
<文・小山まゆ子>
フリーランスの編集・ライター。絶賛発売中!! の『このマンガがすごい!2015』にも参加させていただきました。あと12月25日発売の『宝島AGES』の「80年代特集」にもチョロっと参加させていただいております。