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12月13日は浅田次郎(小説家)の誕生日 『壬生義士伝』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/12/13


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

12月13日は浅田次郎の誕生日。本日読むべきマンガは……。


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『壬生義士伝』第1巻
浅田次郎(作) ながやす巧(画) 集英社 ¥580+税


12月13日は、日本を代表する小説家のひとり・浅田次郎の誕生日だ。

陸上自衛隊への入隊などを経て、91年に『とられてたまるか!』でデビュー。
以降、高倉健主演の映画版でおなじみの『鉄道員(ぽっぽや)』や、『きんぴか』シリーズなど、数多くの名作を書き上げている。今回は、そんな浅田次郎の代表作のひとつ『壬生義士伝』のマンガ版を紹介したい。

幕末の世、家族のために愛する故郷の南部藩を脱藩し、新選組へと入隊した主人公・吉村貫一郎の生き様が、周囲の人々の回想なども交えながら描かれる『壬生義士伝』。
本作は、その人気の高さからマンガだけではなく、過去にも映画やドラマなど、様々なメディア展開がされている。

そんななかでも、たくみな筆さばきでひときわ繊細に原作を再現しているのがこのマンガ版だ。『鉄道員』のコミカライズも手がけた著者のながやす巧による風景描写は、まさに圧巻のひとこと。
京都の町並みや、本作の重要なキーである吉村の愛した盛岡の景色などが、原作読者の想像以上の美しさを持って描かれており、そのなかで繰りひろげられる時代に翻弄された侍たちのドラマが見るものの胸を打つ。

その連載ペースもあり、まだまだ完結には時間がかかりそうな本作だが、完結の折には、ぜひとも浅田次郎が新選組を描いている他作品『輪違屋糸里』『一刀斎夢録』のマンガ化もしていただきたいところだ。



<文・山田幸彦>
91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
Twitter:@gakuton

単行本情報

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