『ガーゴイル』第1巻
冲方丁(作) 近藤るるる(画) 少年画報社 \607
(2014年4月30日発売)
新選組は、異能者の集団だった!?
相対するは、その逸話から現実でも「呪術を使っていたのではないか」とまでいわれる、帝の駕輿丁・八瀬童子衆。
小説家・冲方丁と漫画家・近藤るるるが組んだ本作は、このふたつの特異な集団がぶつかり合う。
新選組と「異能力バトル」を組み合わせると、彼らの独特な結束力が生きてくる。
それぞれは一点に特化した力でも、連携することで強大な力になり、「こいつらなんでもできるんじゃないの?」と感じさせられるのが、たまらない。
特に、新選組を束ねて率いる主役の「ガーゴイル」こと土方歳三は、まるで「京都の鬼瓦」、鬼神のような魅力の持ち主!
筆書きのようなラインでシンプルにまとめた絵柄が、フェティッシュなかわいらしさとグロテスクさ、そして豪快な疾走感を引き立てている。
まさに快感のためのマンガ! 細かい御託はあとにして、いいから読むべき!
<文・たまごまご>
ライター。女の子が殴りあったり愛しあったり殺しあったりくつろいだりするマンガを集め続けています。
個人サイト「たまごまごごはん」