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【日刊マンガガイド】 『惨殺半島赤目村』第2巻  武富健治(著)中島直俊(協)

2014/06/09


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惨殺半島赤目村 2
武富健治 原案協力:中島直俊 泰文堂 ¥972
(2014年5月12日発売)

瀬戸内海にある赤目村へと赴任した、都会嫌いの三沢勇人。そこは村民同士の対立と、歪んだ快楽にまみれた、理想とはほど遠い場所だった……。

1巻では直接的な惨殺シーンを見せなかった本作だが、2巻では過剰なほどのスプラッター大盤振る舞い! とはいえ、惨殺シーンだけなら、他の「閉鎖的な村」を舞台とした作品群とと大差はない。本作の見どころは、やさしそうな笑顔の村民達が裏で行っている、ドラッグとセックスにまみれた狂気の内情だろう。

著者独特のネットリとした描写で明かされていく村の「裏の顔」は、ほかの類似作にはない、オンリーワンの怪しい魅力を放っている。

三沢が持つ“能力”と村の伝説の関係など、すべてが明かされる惨殺半島の末路を見逃すな!

<文・山田幸彦>91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
個人Twitter @gakuton

単行本情報

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