業界注目度No.1!?
「このマンガがすごい!WEB」が誇るランキング選者に協力いただくアンケート集計をもとに、決定される毎月恒例の「このマンガがすごい!」ランキング。今月のランキングは……。
第1位は、「COMIC it」で連載中のオムニバスストーリー。このあたたかいイラスト、どこかで見覚えがあるような……、と思ったら『ひだまりが聴こえる』の文乃ゆき先生!?
表紙からは、ほんわかハートフルストーリーを想像しちゃいますが、帯の文言が、なにやらシリアスさも漂わせているし……いったいどんな作品なんだ!? もう、これはとにかく記事を読むしかない!
(2016年1月1日~1月31日発売作品を集計)
第1位(128ポイント)
『さらば、佳き日』 茜田千
『さらば、佳き日』
茜田千 KADOKAWA
ある地方都市に引っ越してきた、広瀬桂一と晃の夫婦。新しい生活を始めた2人は、平凡でおだやかな日常を送っていたが、2人には大きな“秘密”があった。
一見幸福な家庭から垣間見える“違和感”の巧みな描写に引きこまれます。
オススメボイス!
■連載で読んだ時のインパクトは、『式の前日』を想起した。ていねいな絵でゆっくり描かれる、はかなく温かな世界を祈るように読みました(太田和成/あゆみBOOKS五反田店コミック担当)
■「僕の妻は妹でした」のオビを見てソッコーで追加発注しました。閉塞感が漂いとてもせつないですが、2人の日常は透明で明るくて、見守っていきたくなります! 今後が楽しみ(八尾美映子/三省堂書店神保町本店コミック担当)
■兄と妹との恋を描いたお話。淡々と描かれる日常と過去回想の淡くせつない雰囲気が、じつに気持ちよい作品(いづき/ブログ「おとよめ」管理人)
■表紙のイメージどおりの春の陽だまりのような穏やかな日常と、タイトルが暗示する暗い未来。読んでいてヒリヒリします(芝原克也/日本出版販売コミックチームチーフ)
第2位(94ポイント)
『わたしはあの子と絶対ちがうの』 とあるアラ子
『わたしはあの子と絶対ちがうの』
とあるアラ子 イースト・プレス
定職なし・未婚・アラサーの主人公・アラ子は、知人の紹介で出会ったライターの男性とつきあうことになった。
彼の周囲の人々のサブカルな会話についていけず、コンプレックスにさいなまれながらアラ子は、必死で自分を変えようと苦心するが……。
コンプレックスやプライドといった、自分のアイデンティティに正面から向きあったマンガ。まるで自分のことのようだと共感する読者も続出!?
オススメボイス!
■サブカルにかぶれた人間なら誰しも身につまされる名作。コピー紙による自主制作本からブラッシュアップされ読みごたえあり! ピュアなアラ子はあなたであり、そしてまぎれもない私なのだ。かつての、トキワ荘界隈のあの人も、あるいは「昭和初期にパリに留学した芸術は爆発だ」のあのひともその時はアラ子と同じだったかもしれない。もしもドラマ化するならリアルに成海璃子さんならドハマりかもだが高畑充希さん、髪型からだけかもだが水原希子さんで観たいかも。あるいは深キョンもハマるかもですね(今村方哉/レコード会社勤務)
■自己承認欲求の塊みたいな女の子の実録コミックエッセイ。ネタや固有名詞がいちいちリアルで身につまされずにいられない! 自分以外がみんな幸せそうに見えてしんどいという人、必読です(井口啓子/文化系ライター)
■なかなかここまで自分をさらけ出せないと思います。すごい(穂高茉莉/楽器店店員)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!
第3位(68ポイント)
『海街diary』 吉田秋生
『海街diary』
吉田秋生 小学館
看護婦の長女・幸、信用金庫に勤める次女・佳乃、スポーツ用品店でバイトをする三女・千佳と、父親は違うがサッカーが得意な中学生の四女・すずたち4人姉妹の生活を描く。
自分の意志で進路を決めたすず、幸と佳乃の新たな恋愛、そして……。
さらなるサプライズ展開に注目の第7巻。まだまだ四姉妹から目が離せません!
オススメボイス!
■いつもにましてほれぼれとする完成度、四姉妹みんなが少しずつ前に進んでゆく第7巻。終わりが見えてきた気もして、少し寂しい気持ちにも……(かとうちあき/「野宿野郎」編集長[仮])
■姉妹それぞれの恋がうまくいきそうだな……と思いきや、雷の響きとともに、最後に衝撃の展開が! 当事者と、すずちゃんの胸中を思うと、なんとも気が気ではありません(和智永妙/ライターたまに編集)
■みんなの恋のゆくえが気になります。個人的には、とくに次女・佳乃が今後どうなるのか、ひやひやしています(滝川レイ/フリーカメラマン)
「日刊マンガガイド」でのご紹介は、コチラ!