主人公・すずは、おおらかで絵が得意な女の子。広島市で育ったすずは、戦時下の昭和18年、広島県・呉市の北條家に嫁ぐ。戦況が悪化し、徐々にすずたちの「衣食住」は脅かされていくが、それでもすずたちは工夫を凝らして生きていく。
そして、昭和20年夏がやってくる……。
『このマンガがすごい!2011』オトコ編にランクインした、こうの史代の大ヒットコミック『この世界の片隅に』。
2016年11月に劇場アニメ公開を控える同作は、現在、広島県の呉市立美術館で特別展が開催されています。
本展示では、こうの史代のマンガ原画約450点をはじめ、取材ノートや写真資料を展示。もちろん、11月公開予定の劇場アニメの原図、レイアウト、背景美術なども多数展示されています。
しかも、驚くべきことに、全3巻428ページにもおよぶ原画が、全展示されているんです。
今回は、特別展の模様を少しだけお見せしちゃいますっ。
広島・呉にお住まいの方はもちろん、遠方にお住まいの方も、ゼッタイ後悔しないので、夏休み・お盆休みは呉市立美術館へLet's go!!
史上初の全原画展示!?
今回の呉市立美術館の特別展では、前期(7月23日~9月12日)・後期(9月14日~11月3日)を通して、原作マンガの全原画が展示されます。
これは過去に何度も展示会が開催されている同作でも、初めての試みとのこと。こうの先生の精緻かつ、遊び心にあふれた原画の色合いやタッチをじっくり鑑賞してみてはいかが?
監督のコメント付き! 生の背景美術
今回、アニメの美術スタッフさん渾身の背景美術が、片渕須直監督のコメントとともに展示されています。
なかには生原画での展示も。広島・呉の街並みがアニメではどう描かれていくのか、ファンならずとも固唾を飲むことうけあいです。
さらには、作品のイメージをスタッフが共有できるようにと描かれるスケッチ「イメージボード」も展示されています。
そのほか、場面写真など、ここだけでしか見られないものも含め貴重な資料も多数展示!
当時の生活がわかる貴重な現物展示も!
作中に出てくるミルクキャラメルや千人針、愛国いろはかるた、教科書などの実物資料も多数展示。当時の資料を見ながら、すずさんたちがいったいどのような暮らしをしていたのか、想像してみてください。
みなさん、いかがですか? もうこれは呉に行くしかないですよね!?
劇場アニメを100倍楽しむためにも、ぜひ呉市立美術館へ足を運んでください!
「この世界の片隅に」公式アートブックが発売!!
呉市立美術館さんにもご協力いただいている、『この世界の片隅に』のアートブックが、9月14日に発売されます!
原作マンガのカラー原画、劇場アニメの場面カットのカラーグラビア、こうの史代氏&片渕須直氏のロングインタビューなどなど、『この世界の片隅に』の魅力をたっぷりお伝えする1冊となっています。
ち・な・み・に、呉市立美術館で予約すると、特典として原作者・こうの史代先生描きおろしの「特別ポストカード」がもらえます。特別展に訪れた際には、本書の予約もお忘れなく!
『「この世界の片隅に」公式アートブック』、ネット書店でも絶賛予約受付中!
(C)こうの史代/双葉社
(C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会
(C)呉市立美術館