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【インタビュー】目が合うだけでドキドキするような初恋を描きたい! 『日々蝶々』森下suu【前編】

2014/08/11


初めて抱いた「好き」という気持ちを、とまどいならがも少しずつ受けとめていく主人公・すいれんの姿にときめきが止まらない読者続出の『日々蝶々』。初の連載作で『このマンガがすごい!2014』オンナ編第4位ランクインを成しとげた注目作家・森下suuにお話をうかがった!

森下suu

ストーリー担当のマキロと作画担当のなちやんによる作家ユニット。2010年、読み切り「あのてこのて」で漫画家デビュー。

代表作は『まだ天の川にいけない』『日々蝶々』(どちらも集英社)。

初連載作である『日々蝶々』で『このマンガがすごい!2014』オンナ編4位にランクイン。

『バクマン。』がきっかけでコンビ作家に!?

 ――森下suu先生がコンビ作家だと知ってとてもびっくりしました! マキロ先生がストーリー、なちやん先生が作画を担当されているそうですね。

なちやん はい。もとはといえば高校のクラスメートだったんです。よく2人で絵を描いたり、それ以外でもしょっちゅういっしょに遊んでました。

マキロ 普通に恋愛トークしたり、なちやんの家によく泊まったりしてたよね。

マキロ先生となちやん先生は、まさかの高校同級生。すいれんとあやのようか関係だったのだろうか?

マキロ先生となちやん先生は、まさかの高校同級生。すいれんとあやのようか関係だったのだろうか?


 ――いつからコンビを組んでいるんですか?

なちやん 2人でやろうと決めたのは……デビューする前の年なので2009年の5月21日です。この日を森下suu の誕生日としているんですが。

マキロ そのときには2人ともそれぞれ結婚して、もう別々の県に住んでいたんです。たまたま電話でしゃべっていて、2人で合作して一作描き上げようという話になったんです。

なちやん あれ、私が言い出したんだったよね。じつはその頃、『バクマン。』にハマってたせいもあって(笑)。

マキロ お互いの性格を知りつくしているので、仕事しやすいですね。

なちやん あと、ただ仲がいいからというだけでなく、2人とも一度漫画家をあきらめた経験があるので、同じようにシビアというか冷静な目を持てるのも共通点かもしれません。

 ――コンビを組むにあたって、何かルールを決めたりはしましたか?

なちやん 完全分業制……くらいかな?

マキロ そうだね、お互い自由にやってます。

 ――それも信頼関係のなせるわざだと思いますが……ストーリー作りから完成まではどのような流れなのでしょうか。

マキロ 話は、担当さんと私が打ち合わせして、私がネームを描きます。OKが出たところで、なちやんにファックスして。

なちやん 私が下絵を描いたところで、担当さんとマキちゃんにチェックしてもらうという流れです。

マキロ 私がチェックするのは表情とかのニュアンスですけど……最近はもう、ほとんど直してもらうことがないですよ。

 ――さすがツーカーの仲というか……遠距離コンビでもまったく問題ないですね!

マキロ でも、私のネームはすごく遅いです。担当さんに送る前に3回は全部描いて自分で直します。それを担当さんに送って……一発OKはあまりないので描いては直しての繰り返しです。最近は入れたいシーンにとらわれずに1コマ1コマの流れを大事に描いてます。

なちやん マキちゃんにしか作れない独特の間やセリフが好きなので、それを大事に描くことを心がけています。

無口な主人公・すいれんを中心に描かれる物語。セリフが少ないからこそ生み出される感動がある!

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