「ウルトラマン」シリーズ50周年記念! 戦いの歴史が今ここに!!
1966年の「ウルトラマン」の放送開始以来、子どもたちを熱狂させてきた「ウルトラマン」シリーズ。
現在も「ウルトラマンオーブ」が絶賛放送中だ。
「ウルトラマンオーブ」といえば、過去のウルトラマンたちの力を「お借り」して戦うウルトラマン。
長い歴史を誇る「ウルトラマン」シリーズならではのヒーローだ。
そんな長き歴史を誇る「ウルトラマン」の戦いが1冊に凝縮された、ウルトラファン必見の1冊が刊行された。
『「ウルトラマン超解析」 大怪獣激闘ヒストリー! 』
円谷プロダクション(監修) 宝島社 ¥1,400+税
(2016年11月16日発売)
「ウルトラマン」といえば、スタイリッシュな怪獣デザイン、視聴者を飽きさせないストーリー……
と様々な魅力がある。しかしなんといっても外せないのが、バトル!
ウルトラマンたちと怪獣たちとの大迫力バトルを余すところなく紹介したのが、この1冊だ。
テレビを彩ったウルトラマンたち! 数々の名戦をご紹介!!
ウルトラマンたちのバトルといわれ、「え? スペシウム光線撃って終わりでしょ?」と思ったあなた。それは大きな誤解だ。
ウルトラマンたちは、ひとりでは敵わない強敵、身体中に武器を装備した危険な怪獣、必殺のスペシウム光線が効かない相手、とじつに多様な敵と戦っているのだ。
一戦一戦がウルトラマンたちにとっては命がけの闘い、ひとつとして同じものはない。
そんなウルトラマンたちの闘いを、有名な一戦からマニアックな対戦カードまで、くまなく網羅。
それぞれの対戦カードを微に入り細をうがって解説している。
一例を挙げるなら、「帰ってきたウルトラマン」の新マンVS地底怪獣・グドンVS古代怪獣・ツインテールの対決。
怪獣図鑑では、捕食者・グドンと被捕食者・ツインテールという衝撃の怪獣間の食物連鎖が取り上げられることが多い。
ツインテールの味がなぜかエビの味に似ているという謎の豆知識とともに、ツインテール=餌という認識が一般的だ。
ところが本書ではそんなツインテールの奮戦具合も、バッチリ解説。
単独で新マン(帰ってきたウルトラマン)を追いつめてしまった戦闘力・戦術についてしっかりと記されている。
また、個人的に注目なのは、昭和の7人のウルトラマンたちの戦闘スタイルに着目した、「ウルトラ戦士別 ファイトスタイル解析」だ。
ウルトラマンやウルトラセブン、各戦士によってじつはまったく異なるファイトスタイル。
飛び道具を多用するもの、投げに投げを用いるもの、打撃技の鬼(それぞれがどのウルトラマンのことかわかるあなたは、立派なウルトラマニアだ!)。
それぞれのウルトラマンの戦闘の特徴と、それが色濃く出ている勝負5選が解説されており、読みごたえのある記事だ。
さらに、ウルトラファン必見なのが、実際にウルトラマンのアクションを作り上げた男たちへのインタビュー。
初代ウルトラマンを演じた男や、殺陣師、怪獣役を演じた男……
様々な男たちが語る「ウルトラマン」の裏側は、怪獣バトルをディープに知りたい人にとっては垂涎のインタビュー記事だ。
ウルトラマンGやパワード、平成ウルトラシリーズの名勝負、はてはマニアックな人気を誇る「ウルトラファイト」まで。
どこを切っても名勝負ばかりの本作、ウルトラファンなら買わない手はない。
全国書店で好評発売中の本書を、少しでもほしいと思ったウルトラの魂を持ったあなた!
近くの本屋でぜひ手に取ってほしい!!
『「ウルトラマン超解析」 大怪獣激闘ヒストリー! 』
円谷プロダクション(監修) 宝島社 ¥1,400+税
(2016年11月16日発売)
<文・駒場小空太>
今まさに駆け出したライター。平成ウルトラセブンと演劇が好きな小僧。