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亜人4
桜井画門 講談社アフタヌーンKC ￥637
(2014年5月7日発売)
死んでも蘇る「亜人」に対する差別が苛烈を極めるなか、物語は大きなターニングポイント。
一般社会に亜人の権利を訴えるための行動をめぐる対立は過激派の内ゲバを思わせるが、死亡はリセットされるので無力化する戦いが斬新かつエグい。「死ぬ度胸のない奴なら死ぬまで動けない」なんてセリフは他では聞けない！
優れた頭脳を全力で保身に使って何もしない(元？)主人公をかやの外に、アメリカと厚生省の暗闘が火花を散らし、引き返しできない一線を踏み越えた亜人リーダー・佐藤がますます加速していく。
＜文・多根清史＞
『オトナアニメ』（洋泉社）スーパーバイザー/フリーライター。著書に『ガンダムがわかれば世界がわかる』（宝島社）『教養としてのゲーム史』（筑摩書房）、共著に『超クソゲー３』（太田出版）『超ファミコン』（太田出版）など。
