365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
6月6日はかえるの日。本日読むべきマンガは……。
『かわずや』 第1巻
蟹丹 KADOKAWA ¥580+税
6月6日は、ぞろ目で語呂もよく、たくさんの記念日が制定されている。
ロールケーキの日、梅の日にワイパーの日。
そして今日は「かえるの日」でもあるのだ。
「けろ(6)けろ(6)」の語呂合わせとのことだが、そろそろ日本各地で梅雨入りする6月は、なるほどカエルの声もよく聞こえる時期だ。
ということで本日は、カエルが大活躍する『かわずや』をご紹介したい。
大活躍といっても基本はのんびりまったり、思いっきりマイペースなカエルだったりするのだが……。
ここはいつかの時代の、どこかの場所。
田舎の道沿いに建った、瓦屋根の大きな木造家屋。
どこか懐かしい駄菓子屋「かわず屋」は、たくさんのお客さんに愛される店。
カエル店長とアルバイトの女子高生・ゆうが、今日もにこにこと働いている。
物語は、バイトのゆうの目線から描かれる。
ゆうが見るカエル店長は優しく温かく、ちょっと(かなり?)食いしん坊で、何ともいえない味わい深さにあふれている
。
ときにコミカル、ときにほのぼの、ときにしみじみ。
手描きの柔らかな線が、田舎の雨を、花火を、四季折々の風景を描き出す。
気がつくとなんとなく手に取って読みかえしてしまう、心地よい空気の流れている1冊。
雨の日の無聊(ぶりょう)をなぐさめるのにも、ぜひどうぞ。
<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」