365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
9月9日は世界占いの日。本日読むべきマンガは……。
『ドラゴンボール 完全版』 第8巻
鳥山明 集英社 ¥933+税
本日9月9日は、1999年より日本占術協会によって世界占いの日と定められている。
なぜ9月9日なのかというと、陽の極である9が重なる重陽の節句であることや、この日は9と9で「救急の日」であることから運命の「救急」である占いにぴったりであるから……といった理由らしい。
マンガ界で有名な占い師といえば、『ドラゴンボール』の占いババがあげられる。
主人公である悟空の師匠・亀仙人の姉である彼女は、百発百中の占いをするかわりに1000万ゼニーという大金を要求する占い師だ。
劇中、悟空はドラゴンボールがレーダーに反応しない場所に隠されたことから、占いババに探してもらおうとするのだが、当然1000万ゼニーなど持っているはずもなく、かわりに占いババの用意した強者5人と戦いを繰り広げることに。
ここで発覚するのが、占いババはあの世とこの世を行き来し、死者を1日だけこの世に呼び戻すことができるという設定。
悟空たちとの対戦相手に占いババが選んだ強者たちのなかには、死んだ悟空の育ての親である孫悟飯も含まれており、感動の再会が果たされることとなる。
そんな彼女の能力がもっとも活躍するのが、原作最終盤の魔人ブウ編だ。
人造人間編のラストで死亡した悟空が1日だけこの世に訪れる序盤の展開や、さらにはポタラで合体する相手がおらず途方に暮れていた悟空のもとにベジータを連れてくるなど、占いババなしでは魔人ブウ編は成り立たないといっても過言ではない活躍ぶりである。
現在放送中の『ドラゴンボール超』でも、宇宙の消滅をかけた「力の大会」の出場選手を求める悟空のためにフリーザを地獄から呼んだりと、現行作品でもその便利さは健在!
ちなみに、悟空が占いババの宮殿を訪れた際、かつて孫悟飯と戦った幼少時の動きを再現しているという、原作ファン泣かせな1シーンがある。
気になった方は、ぜひチェックしてみてほしい。
<文・山田幸彦>
91年生、富野由悠季と映画と暴力的な洋ゲーをこよなく愛するライター。怪獣からガンダムまで、節操なく書かせていただいております。
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