日々発売される膨大なマンガのなかから、 「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『宇宙の果ての真ん中の』
『宇宙の果ての真ん中の』 第1巻
星谷かおり 集英社 ¥400+税
(2017年11月24日発売)
星谷先生の描くキラキライケメンが好きだ。
こういう男の子いたら、みんな好きになっちゃうよねっていうタイプの男の子。
本作『宇宙の果ての真ん中の』も、イケメン盛りだくさんで「別マ」読者の期待を裏切らない胸きゅんを届けてくれている。
主人公は、平凡そうな女子高生・月島夢(つきしま・みらい)。人と群れることを嫌い、あえて「ぼっち」の道を進もうとするが、宇宙が好きなイケメン・真芝燐(ましば・りん)の熱烈な歓迎を受け、天文部に(半強制的に)入部することになる。
天文部はほかのメンバーは、燐と仲のいい男の子3人だけ。
みな校内で人気のイケメンだが、単なるハーレムものにはならなさそう。
複雑な家庭事情を持つがゆえにちょっとやさぐれぎみの夢は、天文部での交流を通して、自分の心の声にいち早く気づいてくれる燐に惹かれていく。
しかし夢はせっかく芽生えた感情も押し殺さなければならない。
というのも、そもそも夢が天文部に勧誘されたのは、女子にモテすぎる燐たちが平穏に天文部の活動を続けたいため。
つまり、この感情がバレたら夢は天文部にはいられない!?
だれかとお弁当を食べるだけで一喜一憂する、ピュアで不器用な夢がかわいくて応援したくなる本作。
第1巻ラストで物語が大きく動くような出来事が勃発! 夢の恋はどうなる!?
<文・穂高茉莉>
楽器店店員。『このマンガがすごい!2016』、「このマンガがすごい!WEB」のアンケートに参加中。最近少女マンガのレビューのお仕事もちょこちょこと始めました。