『鉄鍋のジャン!』第1巻
西条真二 秋田書店
11月7日は立冬(冬の気配が現れてくるとされる日)になる場合が多いことから、2001年に鰹節・だし・めんつゆでおなじみのヤマキ株式会社が、「鍋の日」として制定。
寒さが厳しくなってくる頃でもあるから、家族で鍋を楽しんでもらいたいという願いも込められている。
鍋は鍋でも、西条真二によるマンガ『鉄鍋ジャン!』の主人公・秋山醤は、中華鍋を使った料理をする。
「中華の覇王」の異名を取った祖父に料理を教わった秋山は、若手ながらも料理の腕は一流。ところが、主人公ににもかかわらず、卑怯な手を使うことが多く、悪役さながらな性格を持つところが、この作品のユニークさだ。
今日は大勢で鍋料理をつつくのもよいが、この作品を思い出したなら、中華料理を味わってみるのもいいかもしれない。
<文・小林美姫>
ぴあを経てフリーで活動。『井上雄彦ぴあ』『ワンピースぴあ』『ポケモンぴあ』『プリキュアぴあ』『細田守ぴあ』(ぴあ)、『プリキュア10周年公式ブック』(メディアパル)など。
Twitter:@mikitty116