『じごくあね』第1巻
吉田丸悠 小学館 \552+税
(2014年11月19日発売)
小学館の「月刊サンデーGX」で連載中の女難コメディ。
ただし、結構ハードな描写や内容もあり、単純に「コメディ」とくくってしまうのは、早計な感じもする。
主人公・宏樹の姉の真尋は、バス事故で大怪我を負ってしまう。
命には別状がなく、すんなり目覚めたものの、それまでの記憶をすべてなくし、性格も一変していた。
弟を溺愛する姉と、それに困惑する弟の話かと思いきや、事故によって姉の中に別人格が入っていることがわかり事態は混迷。本当に別の人格が入ってしまったのか、それとも記憶の混濁なのか、はたまたそれらを超越した展開が待っているのか……?
第1巻で、それらの謎はほとんど解明されていない。
今後の展開と、多くの謎がいつ解明されるのか、気になりすぎる作品だ。
<文・岡安学>
デジタルモノなどのガジェット系を中心に雑誌やWebで活動するフリーライター。元ゲーム誌編集者で、ゲームやアニメ、マンガなどのメディアも守備範囲。ソフトとハードのどちらもこなす。現在、生活総合情報サイト「オールアバウト」にてデジカメのガイドも務める。