『じったんの時短レシピ』第1巻
岡村みのり 講談社 \590+税
(2015/2/6日発売)
飽食時代にふさわしく!? いまや飽和状態の食マンガだが、こちらは「時短レシピ」というテーマが、今っぽくも新鮮。
独身OLの“じったん”が自宅で、はたまた会社や友人宅で、冷蔵庫のなかのありあわせの材料でパパッと時短料理を作り、はぐはぐ試食&「ん~~~~絶世絶品~~!!」「はっふーーいっ!」「あっ ふぁあふぁあっ」と悶絶する。
その健康的なお色気むんむんの食べっぷりは、『花のズボラ飯』にも通じるものアリ。
他人(男)のためではなく、あくまで自身の欲望に怠惰に身を任せるカンジがエロス、なのでしょうか?
ともあれ、そうめんの残りツユに卵を投入してグチャグチャ&チンでできる「茶碗蒸し」、バターで炒めたりんごを餃子の皮で包んで焼くだけの「りんごパイ」など、非自炊派が気軽にトライできるレシピ(ともいえないアイデア)多数。
じったんがひとり身脱出なるか? も気になるところで、2巻にも期待!
<文・井口啓子>
ライター。月刊「ミーツリージョナル」(京阪神エルマガジン社)にて「おんな漫遊記」連載中。「音楽マンガガイドブック」(DU BOOKS)寄稿、リトルマガジン「上村一夫 愛の世界」編集発行。
Twitter:@superpop69