日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは『ミラクル☆ガールズ』
『ミラクル☆ガールズ なかよし60周年記念版』第9巻
秋元奈美 講談社 ¥550+税
(2015年9月5日発売)
ふたごの姉妹、ともみとみかげは性格も趣味も正反対。
だけど、2人が力を合わせると、テレポート(瞬間移動)もできちゃうし、テレパシーで話し合えると言う“ミラクル”な高校1年生。
最終巻である第9巻は、ディアマス公国のマリエ王女のふたごのエマ(エマイユ)に対するこじれた心情と、そこにつけこんでディアマス公国の実権を狙うミスターXの陰謀によってとらえられたみかげと倉茂先輩のピンチに、ともみと野田ははたして間に合うのか! というクライマックス回。
そして2人の心と力を合わせてミラクルな解決へ、という怒濤のラスト。
いや~、当時の少女マンガ、スケールデカッ!!って読み返して思いました。
しかもこの9巻、本編の後日談がまるまる入っているという太っ腹さ。そういえば、昔は、おまけで1冊の大長編がついてたな~。これか……別冊ふろくって。豪華だったな~。
絵柄は目が大きくて花が飛んでてベリー少女マンガー!!って感じで、なよなよしいんだけど、ピンクハウスを彷彿とさせるめっちゃフリフリしたドレスを好むみかげの最後の決断とか、キャラの立ち方が男前!
ふたご、ロマンス、テレポーテーション、とワクワクが盛りだくさんの『ミラクル☆ガールズ』、今読むとまた感慨深いものです。
<文・小山まゆ子>
最近また会社員に復帰した編集/ライター。10月14日発売『コスプレチャンネル』どうぞご贔屓のほどよろしくお願い申し上げます。