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10月24日は文鳥の日 『文鳥様と私』を読もう! 【きょうのマンガ】

2015/10/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

10月24日は文鳥の日。本日読むべきマンガは……。


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『文鳥様と私 文鳥王国誕生編』
今市子 青泉社 ¥1,143+税


鳥綱スズメ目カエデチョウ科に属する「文鳥(ブンチョウ)」は、インドネシアの固有種が中国を渡り江戸時代の初期から愛玩動物として日本に輸入される、非常にポピュラーなペットだ。 10月は手乗り文鳥のヒナが出まわる時期であることと、「て(10)に(2)し(4)あわせ=手に幸せ」の語呂合わせから、今日は「文鳥の日」とされている。

初心者でも飼いやすく、お値段も手ごろな文鳥は先ほども言ったとおり鳥類ペットでは不動の人気を誇る。
漫画家のなかにも『すぴすぴ事情 -白文鳥偏愛日記』の立花晶をはじめ文鳥愛好家は多いが、なかでも有名なのが『百鬼夜行抄』『ホームレス・サラリーマン』で知られる今市子だ。

『美しき獣たち』など、文鳥との楽しくもドタバタな日々を描くエッセイマンガを描く著者だが、なかでも『文鳥様と私』はなんと第15巻(2015年10月現在)まで続いているロングヒット作品。
今市子と文鳥のなれそめから今に至る長い関係を知るために、ここでは初期に描かれた8つのエピソードを収録したベストセレクション『文鳥王国誕生編』がオススメしておきたい。

はじめての長編マンガを執筆することとなった新人漫画家・今市子は、たったひとりでマンガ漬けの日々を癒してくれる存在として2羽の白文鳥のヒナを購入。
「ブン(文)」と「フク(福)」と名づけられた2話の文鳥に今は癒されつつ執筆にまい進する……かというとさにあらず! ブンはいきなり病死、フクを1羽だけにしておくわけにはいかないと、新しい文鳥を求め……と、こうして著者と文鳥との騒がしくも抱腹絶倒の日々が展開するのである。

創作物とはうってかわって、シンプルながら巧みな描線と確かな画力で文鳥の魅力をあますところなく引き出し、彼らへの愛情がよくわかる文鳥マンガの傑作である。
ぜひご一読いただきたい。

<文・富士見大>
編集・ライター。『THE NEXT GENERATION パトレイバー』劇場用パンフレット、『月刊ヒーローズ』(ヒーローズ)ほかに参加する。「『仮面ライダードライブ』フォトブック~Drivin’Album」『別冊宝島2394 仮面ライダー』もやってます。

単行本情報

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