365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
5月8日は声の日。本日読むべきマンガは……。
『そんな声だしちゃイヤ!』第1巻
しがの夷織 小学館 ¥390+税
今日5月8日は声の日。
声総研が2011年に制定した。
「いい声・素敵な声の人を増やすことで、みんなをハッピーに、日本を元気にしていきたい」という想いがこめられている。
声総研のサイトにはモテ声になるためのアドバイスコーナーがあったり、モテ声のメカニズムを分析したりと、人を魅了する素敵な声になるという点に重点が置かれているようだ。
さて、いい声の持ち主で代表的なのはやっぱり声優だろう。
そこで今日は数ある声優ものマンガのなかでも、特に「魅了する声」のキャラが登場する『そんな声だしちゃイヤ!』をご紹介しよう。
主人公である新人アイドル声優・綾瀬雛を一声で骨抜きにしたのは、天才声優・蓮未ユキ。
蓮未は声だけでなく、そのルックスも超のつくかっこよさ。
同じ録音ブースのなか、耳もとで蓮未にひと声囁かれただけで、雛はとろとろになってしまうという状態。
雛はまだ実力もなく、演技も下手。
しかし本人は知らないが、彼女もまたその存在と声で、人の心を強く引きつける存在だったのだ……。
このマンガ、声優ものではあるが、重点が置かれているのは微エロな恋愛。
ブース内でエッチなことをされちゃったり等ツッコみたい部分はいろいろあるが、それゆえに想定外のシチュエーションでドキドキが味わえる。
さらに主人公は蓮未だけでなく、幼なじみのアイドルがカレシだったりと、じつにモテモテ。 ドS系カレが好き、ハーレム感が味わいたい、という人にもぜひおすすめ。
この作品のコミックスには過去に限定プレミアム版があり、付録DVD内で実際の有名声優がキャスティングされていた。
だが、あえてそのキャストを記載することはやめておこうと思う。
声はとても生理的であり、受け取る側の個人差がとても激しいものだ。
今日の記念日に、自分なりのモテ声、魅了される声の持ち主を、蓮未や雛にキャスティングしながら、このマンガを読むのも一興ではないだろうか。
<文・山王さくらこ>
ゲームシナリオなど女性向けのライティングやってます。思考回路は基本的に乙女系&スピ系。
相方と情報発信ブログ始めました。主にクラシックやバレエ担当。
ブログ「この青はきみの青」