日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『ニンジャスレイヤー』
『ニンジャスレイヤー』第7巻
ブラッドレー・ボンド/フィリップ・N・モーゼズ(作) 余湖裕輝(画) 田畑由秋(脚)
本兌有+杉ライカ(訳・監) わらいなく+余湖裕輝(キャラクター原案) KADOKAWA ¥580+税
(2016年4月7日発売)
ドーモ、日刊マンガガイド読者=サン、『ニンジャスレイヤー』第7巻です。
起承忍殺。忍者が出て殺す。
マッポーのテクノ都市ネオサイタマに、アバンダント・ダークサイト・オブ・ヒストリーから蘇ったニンジャ。そのニンジャを殺すニンジャ、復讐の戦士、ニンジャスレイヤーの戦いを、ウキヨエ師・余湖裕輝=サンがヤバイ級の筆でみごと再現した本シリーズも、はや7巻目!
今巻では原作屈指の人気エピソード『スリー・ダーティー・ニンジャボンド』の完結編と、ニンジャスレイヤー=サン最大のライバル、ダークニンジャ=サンとのインネンめいた対決を描く『メナス・オブ・ダークニンジャ』が読める。
ウレシイヤッター!
ニンジャを殺すニンジャ、ゾンビニンジャ、ベトナムニンジャ……刃を交えたこともある3人のニンジャが、ひとりの純粋な少女の願いに応え、巨大な悪と戦うために手を結ぶ……実際、劇場映画めいた名作エピソード『スリー・ダーティー・ニンジャボンド』。
余湖裕輝=サンが炸裂する三忍のジツとカラテを迫力たっぷりに描く! ワザマエ!
そして『メナス・オブ・ダークニンジャ#1』。
実際初期のエピソードだがダークニンジャ=サンはやっぱりコワイ! 妖刀ベッピンから繰り出される必殺のデス・キリにニンジャスレイヤー=サンはいかに立ち向かうのか……!
原作のコトダマが持つアトモスフィアーをみごとに再現した本シリーズだが、これまで連載していた「コンプティーク」に加え、「コンプエース」でのダブル連載が始まっている。
つまりこれからは2倍のペースでマンガ『忍殺』が読める! ゴウランガ!
次はどのエピソードが読めるのか……備えよう。
(『ニンジャスレイヤー』未読の読者の方へのお詫び:この原稿を書いたライターは「忍殺語」と呼ばれる『ニンジャスレイヤー』特有の言葉づかいを愛好するあまり、現在、正常な日本語能力に支障をきたしています。『ニンジャスレイヤー』の読みすぎはこのような重篤な中毒症状を引き起こす恐れがありますので十分ご注意下さい。実際コワイ。)
<文・前島賢>
82年生、SF、ライトノベルを中心に活動するライター。朝日新聞にて書評欄「エンタメ for around 20」を担当中。
Twitter:@maezimas