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【きょうのマンガ】7月16日はアポロ11号打ち上げの日! おすすめするのは……

2014/07/16


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『MOONLIGHT MILE 新装版』第5巻
太田垣康男 小学館 1,238+税


1969年7月16日、アメリカ合衆国のアポロ計画の一環として、フロリダ州のケネディ宇宙センターからアポロ11号を搭載したサターンV型ロケットが発射された。
やがて船長のアームストロングは、人類初となる月面到達を成し遂げ、月世界に偉大な足跡を残す。
この出来事が、日本でもどれほどセンセーショナルに報道されたか、その様子は浦沢直樹『20世紀少年』にも詳しい。

さて、ロケット打ち上げを描いたマンガ作品の白眉といえば、太田垣康男『MOONLIGHT MILE』だ。
近未来の月開発競争時代を描いており、主人公・猿渡吾郎は月面開発における現場作業のスペシャリスト「BS(ビルディング・スペシャリスト)」として月面開拓の最先端で働く。
いったんは最前線から失脚した吾郎だが、日本の熟練ロケット技術者たちが結集。作中で「旧時代の産物」と揶揄されるH-2Aロケットを有人ロケットへと改造し、種子島宇宙センターから吾郎を再び夢の舞台へと打ち上げる。

日本のベテラン技術者たちのロケットに込めた思いが炸裂するのがコミックス第12集。日本のお父さんたちの熱量に当てられてしまい、涙なしには読みすすめられない。

現在『MOONLIGHT MILE』は、作者が『機動戦士ガンダム サンダーボルト』を執筆のため休載中となっている。『サンダーボルト』終了後には『MOONLIGHT MILE』が再開する模様なので、いまのうちに完全版を読み、本編に追いついておくといいだろう。



<文・加山竜司>
『このマンガがすごい!』本誌や当サイトでのマンガ家インタビュー(オトコ編)を担当しています。

単行本情報

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