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9月13日は「セカンドインパクト」(アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』より)が起こった日 『新世紀エヴァンゲリオン』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/09/13


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

9月13日はセカンドインパクトが起こった日。本日読むべきマンガは……。


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『新世紀エヴァンゲリオン』 第4巻
カラー(作) 貞本義行(画) KADOKAWA ¥580+税


2000年9月13日、南極大陸に極小の隕石が落下。その衝撃によって生じた大爆発は南極大陸を消滅せしめ、洪水、津波、海水面上昇、噴火、地殻・地軸の変動といった環境激変をきたし、南半球で約20億人の死者が出た。

……とまあ、これは1995年に放送され、のちの世界に多大なる影響を与えたSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の世界でのお話。
そう、今から16年前のきょう、地球に数億年に一度の大事件「セカンドインパクト」が起こったのだ。ホントは起きてないけども。

一連の災害・紛争による死者はじつに当時の世界人口の半数にのぼり、海水面上昇と地軸移動によって常夏の気候になった日本は長野県松本市に遷都、さらなる遷都候補地として箱根の芦ノ湖北岸に「第3新東京市」を作りはじめた。
そして2015年6月22日、第3使徒サキエルが第3新東京市に襲来。ここからエヴァンゲリオン初号機パイロット・碇シンジの物語が始まる……。

「このマンガがすごい!WEB」がスタートしてまもない2014年11月、全14巻をもって完結したマンガ版『新世紀エヴァンゲリオン』では、第4巻の冒頭、惣流・アスカ・ラングレーが市立第壱中学校に転入するエピソード「招かれざる者」で、教師がセカンドインパクトについて解説している歴史の授業とおぼしきシーンが出てくる。
とはいえ気の合わないシンジとアスカは授業そっちのけでバチバチに火花を飛ばしあっている最中でほとんど聞いてもいない。しかも、アスカにいたっては帰り道で「学校で教えているセカンド・インパクトの話はウソである」と言ってのける始末。先生もモブなみの扱いで泣けてくる。

さてその真相は……アニメをご覧の方ならもちろんご存じだろうし、いわんやエヴァファンをや、ということでここはぜひマンガをお読みいただきたいところ。

ちなみにこの日は「フィフスチルドレン」こと「第17使徒タブリス」こと渚カヲルくんの誕生日でもある。なぜか「くん」付けだが、なぜだ?
意味深な誕生日で物語の大きなカギを握るカヲルくんも、マンガ版ではより細やかな心理描写の絶妙なキャラクターになっていて、個人的に超オススメである。

現在絶賛公開中の『シン・ゴジラ』で非常に高い評価を受けている庵野秀明監督だが、この勢いに乗って『エヴァ』最新映画もブーストアップしてくれるのでは、と勝手に期待してます。



<文・富士見大>
編集・ライター。特撮のあれこれやマンガのあれこれに携わるほか、歴史ものもたしなむ。『手裏剣戦隊ニンニンジャー公式完全読本 天下無敵』や、ただいま絶賛発売中の『東映ヒーローMAX Vol.54』にも参加しています。

単行本情報

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