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11月17日は「蓮根(レンコン)の日」 『紺田照の合法レシピ』を読もう! 【きょうのマンガ】

2016/11/17


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

11月17日は蓮根の日。本日読むべきマンガは……。


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『紺田照の合法レシピ』 第1巻
馬田イスケ 講談社 ¥600+税


1994年、レンコン生産・出荷数ともに国内ナンバーワンをほこる茨城県土浦市で、日本全国のレンコン産地が集まって「蓮根サミット」が開催されたことを記念して、開催日の11月17日を「蓮根の日」とすることが決められた。

アジア大陸部原産で、日本でも縄文時代から存在を知られていたというレンコンは、その名のとおりハスの根(地下茎)が肥大した食用植物。
旬はちょうど今頃で、その大きな特徴である内部の空洞は輪切りにすると穴が多数あいて見えることから「先を見通す」縁起ものとされ、正月のおせち料理をはじめ煮物、揚げ物と様々な料理に好んで利用される。

昨今はやりのグルメマンガにもレンコン料理は頻出する。なかでも、レンコンを食材に選ぶ着眼点が特に異色なのが任侠グルメマンガ『紺田照の合法レシピ』である。

東京に本部を持つ指定暴力団「霜降肉組」の新人組員・紺田照(こんだ・てる)。18歳の若輩ながらただならぬ風格と任侠魂を備えた彼は、抗争相手の桃嘉十組の組員が突きつける拳銃にも眉ひとつ動かさない。
なぜなら彼は、先日福岡での取引(なんの取引きかは……まあ、察してほしい)の際買っておいた辛子明太子をどうやったら賞味期限までにかたづけることができるかに集中していたからだ!

突きつけられた拳銃がリボルバー(回転式拳銃)だったことから、今夜の素材は“野菜界のリボルバー”レンコンと決めた(!?)紺田は、合法ハーブの大葉や隠し味のアレ(むろん合法……たぶん)を用いて「レンコンのピリッと明太はさみ揚げ」を作り上げる。

炊き立ての白米そして天然モノのなめこの味噌汁とともに会心の夕食に舌鼓をうつ紺田の脳内イメージでは、ご飯という世界における熾烈な抗争が繰り広げられ、「ごちそう様でした」の言葉とともに抗争に終止符がうたれる……。

うーむ、言葉の意味はわからんがとにかくすごくうまそうなのだけはわかる。
12月16日発売予定の第3巻も楽しみだ!!



<文・富士見大>
レンコンはなんと言っても筑前煮の乱切りしたヤツだろうと思う編集・ライター。特撮のあれこれやマンガのあれこれに携わり、最近作は『「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀』「東映ヒーローMAX Vol.54」。間もなく発売の『「ウルトラマン超解析」大怪獣激闘ヒストリー!』にも参加しています。

単行本情報

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