日々発売される膨大なマンガのなかから、「このマンガがすごい!WEB」が厳選したマンガ作品の新刊レビュー!
今回紹介するのは、『ホクサイと飯さえあれば』
『ホクサイと飯さえあれば』 第4巻
鈴木小波 講談社 ¥602+税
(2016年12月20日発売)
ここ数年盛り上がりを見せている、グルメマンガ。
なかでも、MBS/TBSのドラマイズム枠にて実写ドラマが放送される『ホクサイと飯さえあれば』は注目株のひとつといえるだろう。
(MBSでは1月15日25時05分から、TBSでは17日25時43分から第1話に先だって、「上京・新居飯計画編」が放送開始予定)
本作は大学生になったばかりの山田文子(ブン)が、謎のぬいぐるみ・ホクサイとともにビンボー飯を作り、舌鼓を打つ作品。お金がないブンが創意工夫をこらした料理の数々は、その描きこみの丁寧さもあいまって、思わずヨダレが垂れてくるほどおいしそうである。
発売されたばかりの第4巻で登場するのは、「カボチャのカレードリア」、「手作り餃子」、「マジカルセルフロールキャベツ」など、どれもアイデアと手が込んでいるものばかり。
また、美大に通うブンの成長や葛藤も描かれており、おなかを鳴らしながらブンを応援したくなること間違いなしだ。
ちなみに、ドラマで主演に抜擢されたのは、上白石萌音さん。
アニメ映画『君の名は。』の三葉役を演じ、一躍注目を集めた若手女優だ。
しかも、メガホンをとるのは『孤独のグルメ』シリーズを手がける宝来忠昭監督。
これはもう見るっきゃない!
はたして、原作がどのように実写化されるのか。
マンガとドラマを見比べる楽しみもあるが、深夜の飯テロになること確実なので、正月太りでダイエット中の人は覚悟しておいたほうがいいかもしれない……。
<文・五十嵐 大>
'83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。