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2月24日はヴィルヘルム・グリム(ドイツの文学者)の誕生日 『グリムのような物語 スノウホワイト』を読もう! 【きょうのマンガ】

2017/02/24


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

2月24日はヴィルヘルム・グリムの誕生日。本日読むべきマンガは……。


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『グリムのような物語 スノウホワイト』
諸星大二郎 東京創元社 ¥952+税


2月24日はメルヘン集『グリム童話』を編纂したグリム兄弟の次兄・ヴィルヘルム・グリムの誕生日だ。
『白雪姫』、『赤ずきん』、『灰かぶり(シンデレラ)』など、現在まで受け継がれている有名童話をまとめた『グリム童話』は、現在までに160以上の言語に翻訳されており、世界でもっとも著名なメルヘン集として知られている。

この『グリム童話』を下敷きにマンガ化したものが、巨匠・諸星大二郎の『グリムのような物語』シリーズだ。本シリーズは『トゥルーデおばさん』、『スノウホワイト』と2冊にわたって単行本化。
だれもが知っている童話に諸星大二郎フィルターをかけた結果、コメディ、SFサスペンス、ゴシックホラー、法廷劇……といった様々な要素を含んだ、ひとクセもふたクセもある作品群に生まれ変わっている。

こうして考えてみると、諸星大二郎作品に漂っている殺伐としたうすら寒い雰囲気と、それに反したユーモラスさのバランスというのは、グリム童話の読書感に近いものがあり、この作品が世に出たのも必然といえるのではないだろうか。

また『スノウホワイト』の巻末には、もととなったエピソードとそれに対する著者の所感がイラスト付きで掲載されているため、パロディ作品としてだけではなく原典へ至る導線としてもオススメできる。



<文・一ノ瀬謹和>
涼しい部屋での読書を何よりも好む、もやし系ライター。マンガ以外では特撮ヒーロー関連の書籍で執筆することも。好きな怪獣戦艦はキングジョーグ。

単行本情報

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