365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。
3月2日はMINI DAY。本日読むべきマンガは……。
『ワンダーランド』 第1巻
石川優吾 小学館 ¥552+税
3月2日は、MINIの輸入元であるBMWジャパンが「3(ミ)・2(ニ)」の語呂合わせによって制定したという「MINI DAY」。
その由来は直球かつ明確だが、実際に何をする日かといえば「小さいもの、ミニチュアを愛そう」というスーパーあいまいな定義しかなされていないのがちょっと残念。
マンガ的な「ミニサイズ化」といえば『南くんの恋人』をはじめけっこうあるような気がするが、およそ突発的にミニ化現象が発生し、原則として主人公が弊害をこうむるということにおいては共通点があるといえるだろう。
石川優吾の『ワンダーランド』はその際たるもので、両親やペットとともに平穏無事な日々をすごしていた女子高生・ゆっこは、ある朝目ざめると、自分が小さくなってしまっていることに気づく。
異常事態におろおろするばかりのゆっこだったが、かわいがっていた猫にじゃれつかれて父と母が無残な死を迎えた瞬間に、この異常事態からなんとかして脱出しようと奮闘し始める。
愛犬ポコをお供にわずかな仲間を見つけ、その世界で出会った言葉の通じない少女・アリスの持つ超能力がこの事態のカギを握ることを知るゆっこ。
しかしそこに、アリスと似た超能力を持つ少年・ヨシフがあらわれ、ゆっこたちは国家的陰謀に巻きこまれていく。
現在も連載中の注目作なので、まずはコミックスから“ミニの恐怖”を存分に味わっていただきたい。
<文・富士見大>
いまのイチ推しミニは「dポイント」CMの中条あやみという編集・ライター。特撮のあれこれやマンガのあれこれに携わり、最近作は『「仮面ライダー」超解析 平成ライダー新世紀』、『「ウルトラマン超解析」大怪獣激闘ヒストリー!』。2月1日発売の「東映ヒーローMAX Vol.55」にも参加しています。