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3月5日は「スチュワーデスの日」 『CREWでございます! スチュワーデスお仕事日記』を読もう!【きょうのマンガ】

2017/03/05


365日、毎日が何かの「記念日」。そんな「きょう」に関係するマンガを紹介するのが「きょうのマンガ」です。

3月5日はスチュワーデスの日。本日読むべきマンガは……。


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『CREWでございます! スチュワーデスお仕事日記』
御前モカ 秋田書店 ¥830+税


現在では「キャビンアテンダント(=CA)」と呼ばれるようになった、スチュワーデスさんたち。
1931年の3月5日、日本で初めて行われたスチュワーデス採用試験の結果が発表されたことを機に、同日は「スチュワーデスの日」として制定されたそうだ。

日本初のスチュワーデス採用試験、140人の応募に対し合格者はたったの3人だったという。
すなわち、その倍率は約46倍。今も昔も、CAになるのは相当難しかったといえるだろう。

そんなCAのリアルを描いた『CREWでございます!スチュワーデスお仕事日記』を読むと、採用試験をくぐり抜けることがいかに困難なのかがわかる。

CAになるための倍率は、現在では100倍以上になる場合もあるらしい。そして、「家に帰るまでが面接」なのだとか。
面接会場を出た直後はもちろん、最寄り駅から自宅までの道のりでも気を抜いてはいけない。なぜならば、航空会社の社員と「偶然」居あわせることがあるからだという。

本作の著者である御前モカさんは、面接の帰り道に非常に具合の悪そうな男性と居あわせた。
電車内でせきこむ男性はとにかくつらそう。そこで御前さんはたまたま持っていたのど飴を差し出した。

だれに話すわけでもない些細なエピソードだが、入社してからじつはその男性が航空会社社員だったことが判明。先輩たちから「○○さん(男性の名前)に飴をあげた子でしょ」とほめられたという。……軽くホラーである。

とはいえ、乗客の生命をあずかるCAたるもの、いつ何時も人としてのありかたが問われる。
面接がそれだけ厳しくなるもの仕方がないことなのかもしれない。

本作ではそのほか、男性CAの裏事情や上下関係について、フライト中の舞台裏まで赤裸々に描かれている。なかにはCAさんたちの人間性が垣間見えるエピソードもあり、思わずホッコリすることも。
僕ら一般人からすると、雲の上の存在のようにも思えるCAさん。その本当の姿を知れば、きっと親近感がわくだろう。



<文・五十嵐 大>
'83年生まれの、引きこもり系フリーライター。デスゲーム系やバトルもの、胸キュン必至の恋愛マンガやBLまで嗜む、マンガ好きです。マイブームは、マンガ飯の再現。

単行本情報

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