『監獄学園』第14巻
平本アキラ 講談社 \552+税
(2014年8月6日発売)
東京都郊外にある由緒正しき全寮制の女子高が共学に! 新入生の男子5人に待ち受けるのは、天国か地獄か………。
5人それぞれの立ち位置で、それぞれの思惑がぐるぐるとめぐり、それぞれの性的嗜好でそれぞれのリビドーがドロドロと渦巻く、魅惑の展開が続いている本作。現在の情勢を整理しておこう。
ケイト率いる表生徒会の台頭&策略により、収監されているのは裏生徒会の会長・万里、副会長の芽衣子、キヨシの3人だ。裏生徒会を解散させるために着々と手筈を整えているケイトの野望を潰すために、万里は脱獄を決意。しかも、ケイトの前で堂々と脱獄宣言をしてしまう。
いっぽう、「濡れTコンテスト」を復活させるために、一度は気持ちがバラバラになった男子軍団が一枚岩となり、万里の脱獄をサポート。しかしながらポンコツぞろいのために、ほとんど役に立たない。そうこうしているうちに、芽衣子のかわりに万里の妹である千代ちゃんが収監されてしまう。
さぁ、ここへきて本来のヒロインである千代ちゃんに、ようやくスポットが当たりますよ!
キヨシが千代ちゃんと相撲デートをするために、壮大な脱獄計画を実行してから幾星霜。強烈な美女キャラが次々に登場して、すっかり影が薄くなってしまったが、今巻ではついに表紙もゲット。
姉の淫乱疑惑で豹変してしまう千代ちゃんが、予想外にセクシーで最高です!
はたして万里は無事に脱獄できるのか? 裏生徒会は存続できるのか? 腑抜けになった芽衣子はいつ覚醒するのか? そして男子待望の「濡れTコンテンスト」は無事に開催されるのか?
いつまで経っても目が離せない!
<文・奈良崎コロスケ>
68年生まれ。東京都立川市出身。マンガ、映画、バクチの3本立てで糊口をしのぐライター。中野ブロードウェイの真横に在住する中央線サブカル糞中年。
「ドキュメント毎日くん」