このマンガがすごい!WEB

一覧へ戻る

『孤独のグルメ』(久住昌之・作 谷口ジロー・画)ロングレビュー! 料理は“味”や“うんちく”だけじゃない。なんか、こう“フンイキ”が大事なんだ! 18年ぶりの五郎さん、またしくじってテーブルをイモだらけに!!!!

2015/10/15


話題の“あの”マンガの魅力を、作中カットとともにたっぷり紹介するロングレビュー。ときには漫画家ご本人からのコメントも!

今回紹介するのは『孤独のグルメ』

KODOKUnoGOURMET_s02

『孤独のグルメ』第2巻
久住昌之(作) 谷口ジロー(画) 扶桑社 ¥920+税
(2015年9月27日発売)


ドラマ『孤独のグルメ Season5』がいよいよスタート、原作マンガのほうも待望の新刊が18年ぶりに発売された。

いまやグルメマンガは花盛りだが、1994年(※雑誌掲載)に登場した本作こそその先駆けといえよう。
原作者の久住昌之は、「このマンガがすごい!2012」オンナ編第1位を獲得した『花のズボラ飯』(画・水沢悦子)、食マンガの雄・土山しげるとタッグを組んだ『漫画版 野武士のグルメ』『荒野のグルメ』とヒット作を連発。

一方、マンガを担当するのはフランスをはじめ海外での評価も高い、谷口ジロー。
作風は幅広いが、淡々としつつ粋なハードボイルドタッチが最大の持ち味だ。そこここに香るそこはかないユーモアにニヤリとさせられる手練れの作家である。

「ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」から18年……五郎さん、またですか!

「ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」から18年……五郎さん、またですか!

さて、18年ぶりの続刊とはいえ……主人公・井之頭五郎の気持ちいい食べっぷりはあいかわらず健在!
個人で輸入雑貨商を営む五郎は日々、あちこちの町を歩きまわっている。ひと仕事終えて、空きっ腹を抱え……さあ何を食べようか? 五郎の楽しみは、その日その時の気分にしっくりくるものを食べることだ。

ほかのお客さんが注文したラーメンを見ているうちに食べたくなって、冷やし中華の後に追加注文。五郎の胃袋はあいかわらず頼もしい。

ほかのお客さんが注文したラーメンを見ているうちに食べたくなって、冷やし中華の後に追加注文。五郎の胃袋はあいかわらず頼もしい。

単行本情報

  • 『孤独のグルメ』第2巻 Amazonで購入
  • 『孤独のグルメ【新装版】』 Amazonで購入
  • 『花のズボラ飯』第1巻 Amazonで購入

関連するオススメ記事!

アクセスランキング

3月の「このマンガがすごい!」WEBランキング