里奈の夫の粘着質サイコな言動にも、心底ゲンナリさせられつつ「こんなところにも冬彦さんが!」とワクワク。

事実関係の確認をするため実際に会って話しあうことになった4人。里奈のモラハラ夫の粘着質な取り調べは、90年代ドラマ『ずっとあなたが好きだった』の伝説的粘着男「冬彦さん」を彷彿とさせるサイコ具合!
5巻のクライマックス、男女4人が本音を曝け出しつつも策略をめぐらす話し合いのシーンは刑事サスペンスばりにスリリングであり、もはやサイコホラーな趣きすらある。

「夫の浮気相手=憎い女」のはずなのに。彼女の置かれた状況をくみとり、つい同情を抱いてしまう杏寿。のちにそれは甘かったと思い知されるのだが…。
「愛」や「夫婦」という概念自体に懐疑を投げかけるような作品ではないため、とりあえず現時点では杏寿と純平夫婦は雨降って地固まる的な結果に落ち着きそうだが、もともと愛も信頼もなかった里奈夫婦は今回の件で決定的に決裂。今後、化けの皮がはがれて追いつめられた里奈がどんな行動に出るかが見どころになりそう。

自分が同じ立場になって初めて相手の気持ちや大切さに気づく純平。愚かではあるけれど、それが人間なんですよね…!
とにかく、だれもが自身の夫婦・恋愛関係の在り方を考えさせられる作品であることは間違いない。夫婦愛とか、興味ないし~という人も、東海テレビ昼ドラ ドロドロの恋愛サスペンスが好物ならば、思いのほかハマるはずだ。
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<文・井口啓子>
ライター。月刊「ミーツリージョナル」(京阪神エルマガジン社)にて「おんな漫遊記」連載中。「音楽マンガガイドブック」(DU BOOKS)寄稿、リトルマガジン「上村一夫 愛の世界」編集発行。
Twitter:@superpop69