世界へ目を向けた「日本食」と「居酒屋文化」の発信
いよいよ4月13日から全世界に向けて配信が始まる『異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~』のアニメ特別先行試写&プロジェクト発表会が行われました!
本作は蝉川夏哉の著作、『異世界居酒屋「のぶ」』が原作。日本の小さな居酒屋の正面入口が、なぜか中世ドイツによく似た異世界へ繋がってしまった!?というところから始まる異世界グルメファンタジーなのです。日本の居酒屋の雰囲気はそのままに、けれど訪れるお客さんは生ビールも枝豆もおでんも食べたことがない異世界の人々。
初めて味わう居酒屋料理と酒に驚き、そして居酒屋の人情あふれる雰囲気に心が安らいでいく......そういった優しい気持ちになれるところが魅力!! 発表会にはサンライズから佐々木新常務取締役、ぐるなびから椿山えみ執行役員、そして制作陣からはサンライズの梅崎淳志プロデューサーが登壇し、本作にこめた想いと展望を語ってくださいました。
アニメの第1話「おでんのじゃがいも」も先行上映し、そのあとはトークゲストとしてお笑いコンビの和牛さんが登場。居酒屋エピソードで場をわかしてくださいました。サンライズ×ぐるなびという例を見ない製作体制にはどのような意図があるのでしょう?
今回の発表会で明らかにされた内容を見ていきましょう!
「食」をアニメで描き、伝えていく挑戦!
年間300本以上も制作されるアニメの中から、いかに多くの人に興味を持ってもらうか――。
「ガンダム」シリーズなどのロボットものや、「ラブライブ!」などのアイドルもので知られるサンライズが次に目を向けたのは“食”というジャンルと、“居酒屋”という場でした。
佐々木常務は、「一般的に人気があるグルメもの、日本が誇る食文化“居酒屋”、そしてサンライズのアニメ技術を掛けあわせて、これまでにない作品に仕上げたい」と作品作りの目標を語ってくれました。これはアニメ本編を見れば、料理描写への力の入れ具合がわかるはず! ぜひご自身の目でたしかめてください。
ぐるなびは「世界に誇れる日本の食文化を守り育てる」という企業使命に『異世界居酒屋』がマッチしており、アニメを観た人々が居酒屋に来てくれるになれば、外食産業も盛り上がるという期待を持っています。
椿山執行役員は、「日本の食文化を世界に発信しているぐるなびにとっても、今回のアニメへの参画がとても大きな力になると期待しています」と、新規の試みに期待を膨らませていました。
国内だけでなく海外に向けてアニメを発信し、日本の居酒屋文化を知ってもらうことで、インバウンド(外国人が日本を訪れること)を狙い、さらなる居酒屋文化の発展も見据えています。
ぐるなび掲載店舗の約20%に上るという居酒屋。『異世界居酒屋』を通じて、居酒屋という場所やそこで振る舞われる料理、そしてお酒にも注目してほしいと語っていました。
梅崎プロデューサーからは、アニメ『異世界居酒屋』がどんなところに力を入れているかの説明がありました。本作で大事なのはもちろん料理とお酒。「居酒屋最高!」という想いを視聴者にも伝えられるよう、「料理一皿にかけるチームワーク」を大事にして、しっかりじっくりと料理描写に力をいれています。
料理デザイン・総作画監督も据えてすべての料理を繊細に描き、色彩設計、特殊効果、撮影処理など“ガンダムを描くよりも大変”というくらいの難題に挑んでいきました。
梅崎プロデューサーは常に「料理は画でも嘘がつけない」と言っていました。日常的に目にするものだからこそリアルでなじみ深い存在として描けるよう試行錯誤をしてくれているんです。
アニメで描かれる料理が口に運ばれる様子、トリアエズナマの流れる水滴、そしておいしそうな“音”にも注目してみてください。